ここから本文です

評論家の順位予想がバラバラのセ・リーグ「投手王国」の中日が下克上も

3/26(木) 11:02配信

週刊ベースボールONLINE

 シーズン前の順位予想はなかなか的中しないと言われているが、今年のセ・リーグは例年以上に予想が難しい。あるプロ野球評論家は「正直まったく読めない。どのチームも決め手に欠けるが、裏を返せばどのチームも優勝できる可能性がある。開幕が遅れて故障者の復帰が間に合えばペナントレースにも影響する可能性がある。予想したくないね」と苦笑いを浮かべる。

忖度なし?の解説者が占う!2020シーズン順位予想「巨人の評価はイマイチ!? 1番人気は……」

 その中で話題になったのが、ロッテOBでプロ野球解説者の里崎智也氏が中日の優勝を予想したことだった。中日は昨季まで7年連続Bクラスと長年低迷が続いているが、この予想を「大穴狙い」とは言えない。巨人は先発でエース格として期待される新外国人右腕・サンチェス、阪神はクリーンアップを打つボーア、サンズがチームの命運を握るが未知数な部分が多い。

 その中で、中日が戦力的に最も計算できる布陣だ。特に投手陣は先発を見渡すと、大野雄大、柳裕也のダブルエース、梅津晃大、山本拓実、小笠原慎之介と伸び盛りの若手たちに加えて、ドラフト2位左腕・橋本侑樹、ドラフト3位右腕・岡野祐一郎の即戦力ルーキー、吉見一起、山井大介と実績十分のベテランも控える。梅津は調整が遅れているが開幕が4月下旬以降に延期されたことでコンディションを整える時間がある。昨季8勝を挙げた左腕・ロメロが左肩違和感で長期離脱が決まったのは痛手だが、穴を埋められる戦力がそろっている。

 昨季は救援陣が踏ん張れずに逆転負けを許した試合が目立ったが、マルティネス、岡田俊哉、頭角を現した藤嶋健人、福敬登、新外国人左腕・ゴンサレス、復活を期す又吉克樹、鈴木博志と他球団に見劣りしない。与田剛監督就任1年目の昨季は5位に終わったが、勝負どころの9月は14勝9敗と大きく勝ち越した。昨年はリーグ最少の45失策と堅守で、「中日が一番堅実な野球をする」と他球団の首脳陣が認める戦いぶりで地力はある。

 課題は得点力不足だ。昨季はリーグトップの打率.263も、リーグ5位の563得点と打線のつながりに欠けた。本拠地が広いナゴヤドームでリーグワーストの90本塁打は致し方ないが、改善の余地があるのが出塁率だ。昨季の四球数はリーグワーストの349。5位の阪神の447より100近く少なかった。大島洋平の50がチームトップだがリーグで見ると16位。打線全体で初球から積極的に好球必打するスタイルがチーム打率の高さの一因かもしれないが、四球で出塁することも得点力を上げるために重要なポイントになる。落合政権の2011年以来9年ぶりのリーグ優勝へ、「強竜打線」の構築が大きなカギを握りそうだ。

写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:3/26(木) 11:19
週刊ベースボールONLINE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事