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キンプリ・平野紫耀を「特別扱い」する日テレの深すぎる思惑

3/26(木) 7:02配信

FRIDAY

一方で「ゴリ押し」「忖度」の批判は必至

しかし、「不安がないか」と聞かれれば、素直にうなずけないだろう。ジャニーズ事務所のアイドルを「ドラマ主演に抜てき」「バラエティで特別扱い」と聞けば、それだけで「ゴリ押し」「忖度」という批判が飛び交い、アンチが増えてしまうからだ。

しかも『未満警察 ミッドナイトランナー』は、Sexy Zone・中島健人とのダブル主演であり、コケたときのリスクが減る反面、「ゴリ押し」「忖度」と言われるリスクが増える。ただ、若年層の視聴が見込める平野の主演作は、個人視聴率の本格導入で「低視聴率」とこき下ろされる危険性は低いだけに、批判は熱演ではね返せるかもしれない。

一方、特別扱いを受けるバラエティは、トーク巧者のタレントたちに混じることで、「浮いている」「悪目立ち」と言われてしまうリスクがある。平野は「イケメンなのに極度の天然ボケ」というキャラクターを前面に出しているが、今後幅広い世代から愛されるかどうかは、MCのフリやツッコミと共演者のフォロー次第だろう。

その意味で平野にとって今春は、「出演を重ねながら、どこまで先輩タレントたちとの連携を磨いていけるか」の試金石となっている。

また、基本的に日本テレビのバラエティは、「事前に台本を作り込み、収録後の細かい編集で、笑いの手数を増やす」というスタイルだけに、スタッフの仕事も重要。どこまで平野をサポートし、国民的アイドルになる足がかりをつかませられるか? スタッフの技量も問われているのだ。

平野自身の持つ華やポテンシャルに疑いはないが、世間の人々は「戦略的に誘導されることを嫌う」という傾向が強い。同じ目線の人がレコメンドした人やコンテンツは見たがるが、テレビ局のような巨大組織がプッシュした人やコンテンツからは目を背けてしまう。それだけに、今春の連ドラ主演抜てきとバラエティへの出演ラッシュは、どんなに勝算があったとしても、不安を拭い去れないのではないか。

文:木村隆志
コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。ウェブを中心に月20本強のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、地上波全国ネットのドラマは全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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最終更新:3/26(木) 12:44
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