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総資産508億ドル グーグル共同創業者ラリー・ペイジの資産の使い道

3/26(木) 21:00配信

Forbes JAPAN

グーグルの共同創業者として、セルゲイ・ブリンと並び世界にその名が知られるラリー・ペイジ。2019年、フォーブスの世界長者番付10位にランクインし、
508億ドルの資産を持つと言われる。

19年12月にグーグルの親会社「アルファベット」のCEOを退任した後も動向が注目される彼の半生を、資産の使い道とともに振り返る。

ラリー・ペイジの生い立ち

ペイジはミシガン大学で計算機科学・人工知能の分野の教授を務めていた父親と、同大学でコンピュータープログラミングを教えていた母親の元に1973年に生まれた。6歳の頃から自然とコンピューターに触れていたという。

ミシガン大学では計算機工学を専攻し、1995年に計算機工学の学士号を取得。大学卒業後は、スタンフォード大学計算機科学の博士課程に進学し、セルゲイ・ブリンと出会う。

「検索エンジンを作る」という共通の夢を抱いていた2人はコンピューターサイエンスの世界に没頭していく。ウェブ検索エンジンに関する論文を共同で書き上げて修士号を取得し、スタンフォード大学を休学。カリフォルニア州メンロパークのガレージで98年にグーグルを共同設立した。

グーグルの革命

グーグルを創業したペイジは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすること」を使命として掲げ、Gmailやグーグルマップ・アース、電子化された書籍を検索できるグーグルブックスなど、型破りなサービスを立て続けに世に出していった。

ペイジがグーグルのCEOを務めたのは2001年まで。その後はエリック・シュミットがCEOに就任した。ペイジはマネジメント業務から徐々に離れたが、グーグルのプロダクト開発には意欲的に関わり、05年にはアンディ・ルービンが創業した「アンドロイド」の買収を主導した。

当時は、ペイジの若さを不安視したベンチャーキャピタルの意見により、ペイジ、ブリン、シュミットの三頭体制をとっていた。企業としての体制を整えることで一定の成果をあげていたが、大学のような自由な体制を好んでいたペイジとブリンは、プロジェクトマネージャーがエンジニアを管理する体制に徐々に不満を抱くようになる。

このような状況を脱するため、ペイジは11年4月にCEOに復帰。上級マネージャーを再編成したり、125億ドルで携帯電話関連の特許を多数持つ「モトローラ」を買収し、特許ポートフォリオを強化することで、アップルなどの企業から訴訟されないようにするなど、矢継ぎ早に動いた。

アルファベットの設立から退任

ペイジは2015年10月、グーグルの組織再編に伴い新たに設立された持株会社「アルファベット」の最高経営責任者に就任した。グーグルCEOの後任にはサンダー・ピチャイが就いた。

ペイジはエンジニアとしてだけではなく、経営者としての評価も高い。求人サイトを運営する「グラスドア」が発表した15年版「CEO支持率ランキング」で1位、フォーブスが発表した16年の「世界で最も影響力のある人物」のCEO部門でも1位に輝いている。

インターネットサービスは引き続きグーグルが率い、アルファベットの傘下には老化を阻止する医療関連プロジェクトなどがある。

名前の由来については、投資に対する期待以上のリターンを意味する「アルファ」や、人類の最も重要な技術革新の1つである言語「アルファベット」を意味するとしている。

設立にあたってはウォーレン・バフェットがCEOを務める「バークシャー・ハサウェイ」から多くの影響を受けたとフォーチュン誌の15年のインタビューで答えている。

具体的には明言していないが、バフェットの投資手法や各子会社のCEOに優秀な人材をあてることにその影響を見て取れる。

19年12月、ペイジはブリンとともにアルファベットのトップから退くことと、CEOをピチャイが引き継ぐことを発表した。ペイジ、ブリンは引き続きアルファベットの取締役として、事業に積極的に関与するとしている。

資産の使い道

プライベートを明かさず、内向的な性格で知られているペイジ。2007年にリサーチ・サイエンティストのルシンダ・サウスワースと結婚し、2人の子どもに恵まれた。カリフォルニア州パロアルトの自宅は700万ドルと言われている。

その他の高価な買い物としては、11年に4500万ドルで購入した全長194フィート、ヘリコプターも着陸できるスーパー・ヨット、そして、ペイジとブリン、シュミットの3人で購入した8機のプライベートジェットが挙げられる。

また、資産の一部は電気自動車の「テスラ」や“空飛ぶタクシー”を開発する「キティホーク」などに出資している。

ペイジは13年に声帯が麻痺する病気を患っていることを公表し、公の場に姿を見せることが少なくなった。現在は、自身が所有するカリブ海のプライベートアイランドで暮らしているという。

Forbes JAPAN 編集部

最終更新:3/26(木) 21:00
Forbes JAPAN

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