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1000号すべてが入魂の一冊だからこそ。Number「ベスト100」選びは苦難の連続。

3/26(木) 20:31配信

Number Web

 100冊、選ぶ。文字にすればごく簡単なことが、こんなにも苦しい作業とは思わなかった。

秘蔵写真! 2009WBC決勝・韓国戦。伝説のイチロー決勝打、ダルの咆哮、原監督の名采配、必死な稲葉、内川…甦る10年前の勇姿。

 Number1000号「ナンバー1の条件。」には、大観音開きで6ページ展開した「Number Best 100 of 1000」を掲載した。創刊1000号の中100冊を選んでみようという、きわめて単純な発想の企画である。

 だが、100冊選ぶのも、何か基準が必要だ。我々「Number100選定委員会」は、まず、(1)歴史的なスポーツイベントを扱った号、(2)Numberの歴史を語るうえで欠かせない号、を選んだ。ここまでは衆目一致、まったく問題なく選ぶことができた。

 そして、売れ行きだけでなく、内容や写真・デザインの良さ、競技のバランス、アスリートの重なりなど、さまざまな要素を考え合わせ、200冊くらいまで候補を絞った。が、しかし、そこからの選考が、難航に難航を重ねたのである。

 まずもって、候補から削れない。もとより、どの号も作り手とアスリートたちの汗と涙が詰まった入魂の一冊。それを削ることがどうしてもできない。というか、「これも入れた方がいいな」と、むしろ候補が増えていく始末である。

泣いて斬った馬謖が蘇る。

 手前味噌で申し訳ないが、読めば読むほど面白い号は面白い!  削れない!  眠れない! 

 毎晩毎晩議論を重ね、ああでもない、こうでもない。ならいっそ、1000冊全部載せればいいんじゃないか?  とヤケになる時間帯さえ訪れた。

 それでも〆切は近づいてくる。我々は泣いて馬謖を斬った。斬って斬って斬りまくった。

 やがて100冊まで絞り込み、「どうだ!  これがベスト100だ!」と快哉を叫ぶと、通りすがりのベテランデザイナーが「あぁ、あの号は入ってないんだ?」とニヤリ。大先輩が「この号は僕が……」とエピソードをチラリ。

 死んだはずの馬謖が、甦る。

創刊時の編集長の言葉に方針が定まる。

 気づけば1週間が経過していた。我々は、終わりの見えない状況の中、幾度となく読んだ創刊号にふと目を落とした。すると、創刊の前口上で当時の岡崎満義編集長がこう書いているではないか。

 「私たちは決してハイハイと頭を下げて言われるままに動くわけではありません。その意見や批判とまともにわたりあい、格闘しながら雑誌を作っていきたいと思うのです」

 まさに金言だ。「雑誌」を「ベスト100」と言い換えれば、我々のやるべきことはこれだ、と視界が開けた。この「金言」とともに、もはやバックナンバーと一体となった我々は、最後の格闘を重ね、「えいやっ」と、「Number Best 100 of 1000」にたどり着くことができたのである。

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最終更新:3/26(木) 20:31
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