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1代限りで消滅した「小さな高級車」 時代を先取りした悲しき国産セダンを振り返る

3/27(金) 11:40配信

Auto Messe Web

高齢化社会の日本でブーム到来はあるか

 ボディサイズは小さくとも機能や内外装を上質にした「小さな高級車」、輸入車ではイギリスのバンデンプラプリンセスやベンツ190などの成功例もある。しかし日本車では、そういった目的として市場投入されたモデルはあるものの、成功例は浮かばない。

【画像】セルシオに勝るとも劣らない高級感を備えた「プログレ」内装

 しかし、クルマ文化で努力を積み上げ成功してきたニッポン。小さな高級車こそ、高級技術と歴史があればこそ生み出せるものではないのだろうか。小さな高級車造りに対する挑戦があったことを忘れてはならない、というわけで少し振り返ってみたい。

日産・ローレルスピリット

 日産の「ローレルスピリット」は、かつてあったディーラーの日産モーター店で販売されたサニーの兄弟車だ。日産モーター店では、トヨタのマークII三兄弟のライバルだったローレルが販売されていたこともあり、弟分であるローレルスピリットは車名の通り、ローレルを踏襲したクラス以上の内外装を持っていた。

 が、逆に言えばそれだけだったことも事実。存在感が薄く、結果的に失敗に終わった。

ホンダ・コンチェルト

 ホンダの「コンチェルト」は4代目シビックをベースにした小型セダン。当時、ホンダと業務提携を結んでいた英国ローバー社との共同開発により誕生したモデルである。

 コンチェルトはまさにイギリスの老舗ローバーの信頼性が発揮されたとも言える。英国車を豊富とさせるウッドやレザーを使ったインテリアは、こちらもクラスを超えた高級イメージだった。

 また、ベースのシビックから高められた全高も、当時のホンダ車としては長いストロークを持つサスペンションなどを採用。シビックとはずいぶん違ったクルマに仕上がっており、小さな高級車としての素質は十分備えていたといえる。

 しかし、それまでのホンダ車のイメージにはそぐわない、地味と捉えられてしまったことが原因だったのか、販売が振るわなかったのも事実だ。

トヨタ・プログレ

 トヨタの「プログレ」はまさに、“小さな高級車“の代名詞。そのままキャッチコピーとし、ボディを5ナンバーサイズにとどめ、FR車として1998年に登場した。

 内容から言ってもプログレは、キャビンの広さも十分なもの。インテリアや塗装、静粛性といったクオリティも上々であり、セルシオ級の評価を得たまさに小さな高級車だった。

 しかし、プログレはいかんせんスタイルにクセがあると言われたのも事実。当然ながらボディサイズの割に値段として決して安くはなく、「同じ価格帯ならばクラウンの方がいい」と判断した日本人が多かったせいもあるのだろうか。高齢者が乗る小さな高級車なイメージとなり、販売は振るわなかった。

 悲しくもプログレは後から加わった兄弟車の「ブレビス」ともども成功せず、一代で絶版となったしまったのだ。

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最終更新:3/27(金) 12:39
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