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新型コロナ感染爆発の危機、日本人はいま「薄氷」の上に立っている

3/27(金) 7:01配信

現代ビジネス

日本の状況

 新型コロナウイルスSARS-CoV-2による感染症COVID-19の流行は、世界全体を暗い影で覆っている。多くの犠牲者が出て、欧米はウイルスとの戦いのために外出禁止令が出されるなど文字通りの非常事態にある。

新型コロナウイルス、実は「マスク着用」より先にやるべきことがある

 翻って日本では、いまのところ感染爆発は起こっておらず比較的穏やかな日常が続いている。しかし我々もSARS-CoV-2感染の封じ込めにはすでに失敗している。各地で感染が毎日のように報告されている。それにもかかわらず感染爆発に至っていない理由は、実ははっきりとはしていない。恐らく国民の感染抑制に対する意識の高さと政府専門家委員会がクラスター対策と呼ぶ対処法がある程度功を奏しているものと思われる。

 現在の日本の状況を理解するには、SARS-CoV-2という人類が初めて遭遇したウイルスの特徴を知る必要がある。世界中で懸命に行われている研究と解析がこのウイルスの全容を明らかにするのはもっと先になるが、現時点でもいくつか判っていることがある。

 ◆一部の感染者が大規模な二次感染を起こす

 例えばインフルエンザは感染者が他の人にうつす率がほぼどの人でも同じなので、連続的に感染が拡大し最終的に日本全国にくまなく感染が拡がる。一方SARS-CoV-2は、ほとんどの感染者が他人にはうつさないのに、一部の人が大量の二次感染を起こす。少数の感染者が引き起こす大規模二次感染をクラスター*感染と呼ぶ。なお、どういう人がクラスター感染を起こすのかは現在のところ不明である。

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*クラスターという用語は一般には馴染みが無い。かたまりとか集団と言った程度の意味だ。それなら日本語で言えば良いところだが、日常的に使う言葉だと意味が微妙に変わってしまうことを科学者はしばしば経験するのでジレンマがある。例えば濃厚接触の定義は一般の人が想像するものと異なる。
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最終更新:3/27(金) 8:11
現代ビジネス

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