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子どもの「好きな食べ物」は「妊娠中の食事」で決まる?

3/27(金) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 全世界でシリーズ累計100万部超のベストセラー『ブレイン・ルール』の第2作目にあたる『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』がついに日本上陸。「賢く幸せな子になってほしい」と願うすべての親のために、科学的に何度も「正しい」と認められた子育ての手法だけが紹介されている。本連載では同書より特別に一部を公開する。

● 赤ちゃんは母親の食事を一緒に味わっている

 味覚をつかさどる組織は、妊娠8週を迎える頃までは出現しない。とはいえ、その組織ができたとたんに、なにかを味わう能力がそなわるわけでもない。味がわかるようになるのは、妊娠後期を迎えてからだ。この頃になると、私たちになじみのある行動を観察できるようになる。

 妊娠後期を迎えた赤ちゃんは、母親が甘いものを食べていると羊水を飲み込むパターンを変える。たくさん飲み込むようになるのだ。

 母親の食事からもたらされる風味豊かな化合物は、胎盤から羊水へと入っていく。妊娠後期の赤ちゃんは羊水を1日約1リットルの割合で飲み込む。

 この影響はきわめて大きく、妊娠後期に母親の摂取した食べ物が、赤ちゃんの食べ物の好みに影響を及ぼす場合がある。

 ある研究では、妊娠したラットの子宮に、科学者がリンゴジュースを注入した。このラットから子どもが生まれると、その子たちはリンゴジュースを好む強い傾向を示した。

 同様の味の好みは人間にも起こる。妊娠後期にニンジンジュースをたくさん飲んでいた母親から生まれた赤ちゃんは、ニンジン風味のシリアルを好んだ。

● 好きな食べ物を左右する「味覚のプログラミング」

 これは味覚のプログラミングと呼ばれていて、赤ちゃんが生まれた直後でも試すことができる。授乳期間中にサヤインゲンと桃を食べていた母親が子どもに授乳すると、離乳したあとの幼児もまた同じ好みを示すようになった。

 胎盤を通過するものがなんであれ、それが胎児の好みに影響を及ぼす可能性があるというわけだ。 

 胎内で食べ物の好みが決まるのなら、将来、わが子に果物や野菜を食べさせるために、妊娠後期の母親はベジタリアンになるべきなのか?

 仮説を立てるのはしごく簡単。そして、警告するのもやはり簡単だ。こうした研究は、現在、判明している研究結果の一部にすぎない。だが、親はこうしたデータが意味するところを、つい大げさに解釈してしまう。

 たしかにどれも研究テーマとしては興味深いけれど、現在のデータだけでは胎児の脳のはたらきの謎を解明するにはまだ充分ではない。ただ胎児の段階で、すでに脳が機能しはじめていることをあきらかにしているにすぎないのだ。

 (本原稿は『100万人が信頼した脳科学者の絶対に賢い子になる子育てバイブル』ジョン・メディナ著、栗木さつき訳の抜粋です)

ジョン・メディナ/栗木さつき

最終更新:3/27(金) 6:01
ダイヤモンド・オンライン

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