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コロナで休校! 母親たちの本音は? みえてきた意外な事実

3/27(金) 10:00配信

デイリー新潮

〈母親たちの非常事態宣言〉くればやし・ひろあき

 中国武漢から始まり、今や世界中を巻き込んだコロナウイルスの狂騒。日本では一斉休校を要請する首相の鶴の一声で、突然やってきた「異例の春休み」。本来の終業時期を目前にして萩生田文科相から原則再開が宣言されましたが、文科相の調査によればこれまでに、公立小中学校と高等学校の99%で休校措置が取られたとのことでした。

 インターネットのニュース記事では、休校措置直後に「働くお母さんはどうするのか?」といった批判的な声が多数見受けられました。では実際、どんな影響が出ていたのでしょうか。

 母親たちの悩みに日々寄りそうことを仕事にしている僕のスマホには、多数の「お母さん」のメールアドレスがあります。休校状態が日常になったころ、彼女たちの状況を取材しようと、片っ端からメールを送りつけました。当然、「困っているお母さん」の存在が浮き彫りになると考えたのです。ところが、取材を重ねるうちに見えてきたのは、意外な実態でした。

一斉休校措置で困っているお母さんを探せ! 

 まずは、岐阜にお住まいの看護師さん。介護福祉施設にお勤めの2男1女のお母さんです。

「ウチは小学校に隣接された学童保育で預かってもらえるから困ってないんだよね。保育園もあるから下の子も大丈夫。仕事にはいつもと変わらず朝から行ってるのよ」

 とあっさりしたお返事。

 周りで困っている母親がいないか尋ねたのですが、

「祖父母に預かってもらっている人もいるし、自宅でお留守番をしている子もいるかな。ウチもいざとなったら兄弟がいるからお留守番をさせても平気。それに、お姉ちゃんには子供用の携帯電話を持たせているから、何かあれば連絡あるし」

 とのことで、特に困っていることはなさそうです。

 兄弟姉妹がいるとお留守番ができてしまうようです。では一人っ子は? 

 次は静岡にお住まいの小学生の一人息子を持つ働くお母さん。きっと一人では留守番させられないはずです。

「最初の1週間だけお留守番をさせたの」

 なんだ、案外みんなお留守番させてるんですね。

「お昼のお弁当だけ作っておいたんだけど、友達の家に遊びに行きっぱなしで快適な春休みを過ごしてるみたい。最近は母が泊まりに来てくれるようになったので任せてます。ちょうど父の仕事がコロナの影響で週1日になっちゃって。それで、お母さんも思い切って家を空けられるって喜んでたよ」

 仕事をしている旦那様の身の回りのお世話をしていたお母様。「仕事がないなら、自分のことは自分でやりなさい」とばかりに、今はお孫さんのお世話を焼くことに一生懸命なんだとか。

「職場で一緒に勤務されている方で困っている人はいないの?」と尋ねると、「保育園がやっているからスタッフで休んでる人はいないなぁ」とのことでした。

 学校が休校措置になった後も、保育園や学童保育は活動を継続してくださっていました。「学校が休校になったのに!」と否定的な意見もあるようですが、共働きの子育て世帯の生活を守るためにがんばってくださったわけです。しかし感染拡大の影響で北海道や千葉などではこれらの施設が臨時に閉所されたとのニュースもありました。

 そこで千葉に住むお母さんにお話を伺いましたら、

「ウチの子、発達障害を抱えているから療育が必要なのだけど、療育施設は普通に受け入れてくれていますよ」

 とのこと。母親たちと子供たちの日々の営みを瀬戸際で守ってくれている人がいるのだなと思いました。

 それでも「いや、きっと困っている人はいるはず」と思い込みを増長させてスマホの電話帳をスクロールさせておりましたら見つけました。中1、小4、保育園児の男の子3人を育てるお母さん。小学4年生なら学童保育の対象外。男の子3人の子育てなんて、いかにも大変そう。そのうえフルタイムでお勤めとのこと。父母も義父母も近くにいない。これならきっと困っているはず。泣き言を聞いてあげるのが僕の役目です。

「ウチは旦那が夜勤だから、昼間は子供たちにご飯作ってくれてるの。私の仕事が終わるの18時ぐらいだから、夕方だけはお留守番かなぁ」

 実は、この取材中唯一、休校対策で実働する「お父さん」が登場したご家庭でした。「休校期間中、子供のことどうしてるの?」の問いの答えに、このご家庭以外は父親の影はなし。困っているお母さんの声を聞こうとした今回の取材ですが、「結局、子供のことはお母さん」という「ああ、な」な風潮の再確認をすることになりました。

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最終更新:3/27(金) 10:00
デイリー新潮

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