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手塚治虫に清野とおる……東京都の新デザインマンホール蓋を“ガチ勢”が完全制覇した

3/28(土) 11:00配信

文春オンライン

 マンホール蓋の研究をしている。マンホーラーなどと呼ばれることもある。世界各地のマンホールの蓋を見る、喜ぶ、研究する、発表するなどのルーチンワークをしている。

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 蓋友からニュースが入ってきた。東京にデザインマンホール蓋が増える。鼻の穴が広がった。むふんっ、て音が出た。この「むふんっ」のあたりがガチ勢と呼ばれる理由なのかもしれない。ついで出た台詞が「困るなぁ」。これは嬉しさ半分でもある。全部見に行かなきゃならないので、忙しくなって「困るなぁ」である。「見に行かなきゃならない」。このあたりの発想もガチ勢なのだろう。

 そんなマンホーラーではあるが、最近、マンホールの蓋という趣味が世の中に認知されてきたので、だいぶ生きやすくなった。嬉しい。特にタモリ俱楽部に出演してから「そういう趣味もあって良いよね」という、あたたかい感じで接してもらえるようになった。ありがたい。

 力強い鋳物の体をもち、路上の通行者を受け止めつつ、街のインフラをささえ、そのデザインには用の美を秘めつつ街の歴史を反映させている。もっと伝われ、マンホール蓋鑑賞の良さ。というわけで、東京の新デザインマンホール蓋を紹介する。

113か所に新しいマンホール蓋が設置された

 東京都がデザインマンホール蓋に補助金を出す事業をはじめた。「東京都 デザインマンホール蓋設置・活用等推進事業」というものだ。アニメ・マンガ・キャラクター等をあしらったデザインマンホールを自治体に製作させて観光事業にしようという企画だ。

 平成31年(令和元年度)の事業として17区市113か所に新しいマンホール蓋が設置された。デザインは、それぞれの自治体が地域にゆかりのあるキャラクターを選定している。そのため、自治体によって方向性が違い、味わい深いものになっている。単年度の事業のようだが、好評であれば翌年度以降も続くはず。ぜひ、お願いしたい。

 東京23区からは7つの区が事業に参加した。都内だけなら、がんばれば1日で全部まわることができる。じっくり路上観察したり訪問先でランチ休憩、お茶などをしたい場合は東半分と西半分にわけて2日間かけるのが良いと思う。この記事では、東半分・西半分と2回に分けてマンホール研究家としての意見を交えながら紹介していこうと思う。

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最終更新:3/28(土) 11:00
文春オンライン

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