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既に秋以降150以上のイベントが契約済み。東京五輪延期でどうなる東京ビッグサイト

3/28(土) 8:34配信

HARBOR BUSINESS Online

東京オリンピック1年延期で広がる困惑

「3月は例年の50%減。そろそろ5月のコミックマーケットの原稿が入ってくるはずなのですが、まったく動いていません」

 苦境を語るのは、同人誌を専門に扱う印刷会社・株式会社栄光の岡田一社長だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国で次々とイベントが中止になっている。全国各地で開催されているマンガやアニメを中心とした同人誌即売会も同様だ。
 東京五輪の一年延期が決定し、去就を明らかにしていなかった5月2日から開催予定の同人誌即売会・コミックマーケットも中止が決定した。

 どんな影響が出るか精査もなく勢いだけで決められた東京五輪の一年延期。これによって、多くの企業が事業縮小、破綻へと追い込まれるのは避けられない情勢だ。

弱者切り捨ての東京五輪メディアセンター

 コミックマーケットの会場として使用される予定だったのが、大規模就職説明会や国際的な産業の見本市などに利用されている日本最大級のイベント会場である東京ビッグサイトだ。
 
 このビッグサイトの利用をめぐり、これまで数年にわたってイベント主催者や関係企業は翻弄され続けて来た。東京ビッグサイトが東京五輪のメディアセンターとして利用されるために、開催期間とその前後に利用が停止されるためだ。

 東京ビッグサイトで年間に開催されるイベントは300以上にのぼる。どんな業界であっても、ここで開催されるイベントはなくてはならないものだった。産業系のイベントに出展する専門性の高い技術を売る会社にとっては、顧客を開拓する手段はほぼ年に一度のイベントに限られているところもある。

 イベントは主催する企業や団体だけで成立するものではない。業界では「協力企業」と呼ばれる無数の企業がそこにはある。展示のためのブースを設営するディスプレイ施工会社、配布する資料を印刷する印刷会社。ケータリングや警備、通訳やコンパニオンなどの人材派遣などイベントによって日々の糧を得ている会社は無数に存在する。

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最終更新:3/28(土) 8:34
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