ここから本文です

昭和の人気レース「スーパーシルエット」 源流はポルシェやBMWが参戦した欧州のレース

3/29(日) 17:50配信

Auto Messe Web

より多くのメーカーに参戦を促す目的で誕生

 日産のターボ三兄弟(スカイライン、シルビア、ブルーバード)など、70年代の終盤から80年代序盤に、国内のレース界で高い人気を誇っていたスーパーシルエット。市販車をベースに大きく張り出したフェンダーやウイングを装着したマシンは若者の憧れで、それを模した街道レーサーと呼ばれる改造車が登場しました。

ランチア・ストラトスのラリーマシンなど往年モデル画像集

 その源流といえば、当時は国際自動車連盟(FIA)の下部組織だった国際スポーツ委員会(CSI)が、1976年により多くのメーカーに参加を促す目的で、グループ5というクラスのレース車輛規定を立ち上げたことにあります。今回は、日本で大人気だったスーパーシルエットの基となった海外レースに参戦したマシンを振り返ってみましょう。

 CSIがグループ1~4のツーリングカーやGTカーをベースに、新たなグループ5として大幅な改造を施した“特殊プロダクションカー”というカテゴリーを創設すると、いろいろな魅力的な競技車両が誕生して来たのです。

 具体的にはポルシェ935、ランチア・ストラトス、ランチア・ベータ モンテカルロ、BMW・3.5CSL、BMW・320ターボ、BMW・M1など、メーカー選手権などのスポーツカーレースで活躍したことが知られています。

ポルシェの圧倒的な強さがカテゴリーを終焉に

 スーパーシルエット(グループ5)として、まず最初に思い浮かぶクルマといえば、やはりポルシェの935でしょう。74年に登場した930型ポルシェ911のグループ4レース仕様(934)をベースに、グループ5のレーシングカーにコンバートされたのが935なのです。

 大きく張り出した前後のフェンダーに加えて、フロントフェンダーの形状変更も認められていることからヘッドライトをフロントノーズ先端の低い位置に移したローノーズが大きな特徴となっています。

 北米のCan-Amレースで鍛えられたターボエンジンは、911/75をベースにターボ係数(1.4)を掛けて4リッター以下に収まるようボアを縮め総排気量2857ccに縮小していました。

 76年にデビューし、77年には935/77に進化すると、主に2リッター以下のクラスに参戦するためにエンジンを1425ccに縮小した935/2“Baby”も登場。そして78年には究極の最終モデルとして935/78“Moby Dick”へと進化しています。その結果、ポルシェのパフォーマンスはライバルを一蹴することになり、結果的にレースシリーズやカテゴリーそのものが終焉を迎えることになってしまいました。

1/4ページ

最終更新:3/29(日) 17:50
Auto Messe Web

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事