ここから本文です

発酵食品Q&A「病気を引き寄せない」体を作る!

3/30(月) 19:07配信

集英社ハピプラニュース

発酵食が体にいいとはよく聞くけれど、その理由はいったい何? 今さら聞けない発酵食と腸との関係の基本と、おいしく効果的にとる方法を、栄養学者の五明紀春さんに教えてもらいました。覚えておきたい発酵食品のQ&Aとともにお届けします。

【写真】発酵食 食品図鑑

教えてくれた人…
女子栄養大学副学長 五明紀春さん
女子栄養大学副学長。農学博士。食品栄養、機能学を専門とし、栄養・生理機能特性に関する研究に取り組む。発酵関連の著書多数。

腸を健全に保つには、昔ながらの日本食!

健やかに美しく年を重ねるには、腸のケアからといわれて久しい。しかし、腸の存在がここまでクローズアップされる理由とは?

「健康における腸の重要性がわかってきたからでしょう。腸には、200種近くの腸内菌が存在し、これらは腸内フローラと呼ばれる実に複雑な生態系を形成しています。腸管の中にはびっしりとこれらの菌が、しかもその人それぞれの生態分布で存在しているのです。このバランス……菌の分布の仕方により、侵入した病原菌をうまく退治できるか、あるいは病原菌に負けるかが左右される。体の最初の防衛システムが、腸であることがわかったのですね」と五明先生。

便通うんぬんだけでなく、病そのものに打ち勝つ免疫力を左右するのが、まさに腸内環境である、と。腸を健全に保つには、昔ながらの日本食!

「ええ。腸内を健やかに保つための方法は、人種によっても変わりますが、基本的には長い間その人種が慣れ親しんできた食べ物を摂取することが好ましいとされています。ちなみに日本人の場合は、植物性乳酸菌を豊富にとることが有効だといわれています。これらを効率的に摂取できるのが、まさに味噌、ぬか漬けなどの昔ながらの日本の発酵食であるわけです」

発酵食品は、「いわば有益な微生物のかたまり」と話す五明先生。菌が大量に生息している腸内にこれら発酵食品を送り込むと、腸は発酵食品を異物と認識することがないため、ごく自然な流れで腸内フローラが整うのだとか。

「我々は、1300年もの間、味噌などの発酵調味料を食べ続けています。この長きにわたって食べ続けているというエビデンスは、なにより強い。サプリや薬で体を整えようとするよりも、安全であり、確実な結果が期待できるのではないでしょうか」

とはいうものの、古来の日本食は塩分過多ともいわれているから、血圧も気になるエクラ世代としては少々心配ではあるけれど……。

「おもしろいことには、塩分による血圧上昇を抑える成分が発酵の過程でできてくるとの研究報告があります。また、味噌には、がん抑制などの健康機能も期待できそうですから、安心してとってほしいですね」

1/2ページ

最終更新:3/30(月) 19:07
集英社ハピプラニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事