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グッチのCEOが語る、新型コロナの影響と対応 「一時解雇などは考えていない」

3/30(月) 21:00配信

WWD JAPAN.com

新型コロナウイルスによる危機に対応する中で、人々の暮らしや仕事の進め方が大きく変わろうとしている。

【画像】グッチのCEOが語る、新型コロナの影響と対応 「一時解雇などは考えていない」

グッチ(GUCCI)のマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)は、「正式なミーティングの回数を減らして、よりカジュアルな打ち合わせをするようにした。テクノロジーの進化のおかげでリモートワークでもチームと緊密に連携できているが、事態が刻々と変化しているので、堅苦しい会議をしていては間に合わない。素早く要点を共有して、柔軟に対応する必要がある。多くの仕事をこなしているという点は変わらないが、その方法が以前とは異なっている」と語った。

「グッチ」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)は、新型コロナウイルスが中国で猛威を振るっていた2月の時点では中国で展開している店舗の半分を一時的に休業し、残りの半分も時短営業を行っていた。しかし現在は事態がやや沈静化しているため、中国本土にある店舗では客足が戻ってきており、明るい兆しが見えてきているという。

一方で、ここ数週間はその他のアジア太平洋地域や北米、西欧で事態が急激に悪化。イタリアやアメリカなどでは生活必需品を取り扱っている店を除く全ての店を休業する措置が取られているが、「グッチ」は従業員を守るため、一部の店舗は政府からの要請に先立って休業に踏み切ったという。同ブランドは世界に487店を構えているが、休業している店舗での一時解雇などは考えていないとビッザーリ社長兼CEOは話す。「ブランドはその理念や価値観について語りがちだが、こうした難局においてこそ、それらを実行するべきだろう。ケリングおよびグッチは雇用の維持を重視しており、利益に響くとしても従業員を守ることを優先する」と述べた。

新型コロナウイルスの影響でファッション業界が変化すると思うかという質問に対しては、「未来を予想するのは難しいが、物事を改善していくきっかけになると思う。事態の収束後は、まず消費者を支援する必要がある。大災害があった際や、2008年のリーマン・ショックと同様に、人々が浮かれている場合ではないと感じて社会がより真面目な空気になることも予想されるが、ファッションが喜びをもたらすものだということは変わらない」と答えた。

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最終更新:3/30(月) 21:00
WWD JAPAN.com

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