ここから本文です

コロナで長引くテレワーク 働き過ぎに孤独感じる社員も

3/30(月) 10:42配信

日経doors

新型コロナウイルス感染症の影響で、推奨されているテレワーク。ただ、かつてないほどの長期間に及んでいることから、課題も見え始めている。テレワークを導入する企業の最前線に迫った。

【関連画像】クラスメソッドの西羽葵さん。社外の人ともテレビ会議で打ち合わせする

●新規開拓の営業もテレビ会議で

 システム開発のクラスメソッドは1月末から300人の社員のほぼ全員がテレワークを実施しているという。同社で営業を担当する西羽葵さんは「社内の業務だけでなく、お客様との打ち合わせもテレワークで実施しています。担当が新規顧客の開拓なので、お客様の大半が初めてお会いする方ですが、画面越しのやり取りでも問題ないです。Googleが提供するG Suiteというサービスの『ハングアウトMeet』というテレビ会議機能をよく利用するのですが、テレビ会議画面に入るためのURLを相手に送り、アクセスしてもらえば簡単に始められます」

 西羽さん自身は普段からテレワークで働いていたこともあり、テレワークに切り替えとなっても大きな戸惑いはなかった。ただ、ここにきて課題も見えてきたという。

 「営業先では新たにテレワークを始めてみたというところも増えてきて、若干手間がかかることもありました」と西羽さん。

 「慣れていないお客様はテレビ会議画面に入るためのURLにどうアクセスすればいいか分からずに、戸惑ってしまうことも。結果、ミーティングが15分遅れでスタートしたこともありました。ただスタートできさえすれば、問題なくやり取りできています」という。

同僚から「さみしい」との声

 社外の人だけでなく社内間でのやり取りも、テレワーク期間が長期間に及んでいることから、不便さを感じることも出てきたという。

 「隣に気軽に話しかけられる同僚がいないので、さみしさを感じることがあります」と西羽さん。同僚からも「そろそろ会いたいね」というメッセージが送られてくることもあったという。

 そこでクラスメソッドでは社内で使用しているチャットアプリの中で、業務連絡とは関係なく、何を話してもいい「雑談ルーム」を立ち上げた。仲のいい同僚同士、その雑談ルームに集まって、ランチを取ったり、ゲームをしたりして、コミュニケーションを取りさみしさを紛らわせているという。

 さらに「仕事をし過ぎてしまう」ということも課題の一つ。仕事と家庭の境目がなくなり、仕事を切り上げるタイミングが難しく、つい通常よりも長く働いてしまうケースが出てきているという。

 「各自、チャット上で業務開始と終了をアナウンスするようにしています。業務時間が長すぎる場合は、上長から『なぜ長引いているのか』をヒアリングされます。働いている姿が見えない分、もしかしたら一人で大量の仕事を抱えてしまっていないかという確認のためです。また会社から全社員に『日が落ちないうちに散歩に行きましょう』などのアナウンスがあり、休憩時間を取ることを勧められています」

 中には働き過ぎを防ぐため、あらかじめスマートスピーカーのグーグルホームやアレクサに仕事の完了時間にアラームが鳴るように設定しておき、音が鳴ったら仕事を終えるようにしている人もいるという。

1/2ページ

最終更新:3/30(月) 10:42
日経doors

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事