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“世界一”をダブル受賞したフィンランド生まれのジン

3/31(火) 17:31配信

T JAPAN web

森を丸ごと味わう――「アークティック ブルー ジン」

 森と湖の国、フィンランド。美しい自然、オーロラ、クラフトデザイン、ムーミン…… 魅力に満ちたこの国に、素晴らしいクラフトジンがあるのをご存知だろうか。ドイツで開催された世界的に権威のあるスピリッツのコンペティション「ワールド・スピリッツ・アワード(WSA)」で、「スピリッツ・オブ・ジ・イヤー・2018」と「ダブル・ゴールド」をW受賞。その後も世界最大規模の「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)」でも、米国トップを意味する「ベスト・イン・ショー」、「ダブル・ゴールド」受賞などの快挙を成し遂げた。
 このジンを初めて口にしたとき、「森を丸ごと閉じ込めたような」という形容詞が浮かんだ。グラスを顔に近づければ、清々しい樹々の香り。樹の幹に顔を寄せたときに感じる匂いだ。口に含めば、みずみずしい風味が広がり、甘い余韻がゆっくり喉へ抜けていく。余韻の深さ、長さがこのジンの魅力だ。もしかすると、葉の上にころがる水滴は、こんなに甘いのかもしれない。このジンをつくったミコ・スプーフに話を聞いた。

 蒸留所の歴史は浅い。フィンランドの自然を閉じ込めたようなスピリッツをつくりたいと考えたミコ・スプーフが、蒸留のマイスターや料理人を呼び寄せてチームを作り、ジンをつくり始めたのが2016年。なぜジンだったのか。
「あるとき私は、フィンランド人がいちばん誇りに思う、この国の森を活用して何かをつくろうと思い立ちました。それにはジンだと。フィンランドではジンもウイスキーもよく飲まれています。実際、私はどちらも大好きですが、ウイスキーづくりには3~12年の時間を要します。それでは資金がもたない。多くのウイスキー会社は、ウイスキーをつくる合間にジンをつくることで資金繰りを図っています。ジンは短期間で簡単にできるのです。それもあって、ジンをつくろうと。でも、この考えは甘かったのです」

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最終更新:3/31(火) 17:31
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