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「私が弟を殺しました」――韓国の虐待事件を基にした実録サスペンス 「幼い依頼人」を採点!

3/31(火) 17:00配信

文春オンライン

〈あらすじ〉

ロースクールを卒業後、就職試験に落ち続けているジョンヨプ(イ・ドンフィ)は、不本意ながら児童福祉館で働き始める。まもなく、継母のジスク(ユソン)から虐待を受けているという姉弟と出会う。10歳のダビンと7歳のミンジュンはジョンヨプに懐くが、事態を深刻に捉えていなかった彼は、2人を置いてソウルの法律事務所に就職する。ある日、ミンジュンが死亡する事件が発生し、警察に自分が殴り殺したと自白した姉のダビンが被疑者となる。ジスクのもとに送り返されたダビンの命を守るために、ジョンヨプはダビンの弁護士となって、真実を明らかにするために奔走する。

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〈解説〉

2013年に発生した漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件を基に、弟を殺したという驚くべき告白をした10歳の少女の弁護士の視点から事件の全貌を。『私は王である!』のチャン・ギュソン監督作。114分。

中野翠(コラムニスト)★★★★☆継母の、あの手この手のイジメぶりに驚き呆れた。この母親も虐待されて育ったのかも。好みではないが力のある映画に。

芝山幹郎(翻訳家)★★★☆☆あまりにむごくて醜悪な話に、暗然とする。イ・ドンフィの演技が強力で、告発映画としての役割は十分に果たしている。

斎藤綾子(作家)★★★★★虐待の記憶があれば要注意。過去の痛みを掘り返される可能性大。キレる恐怖も含め、凄絶にリアルで悲しくて面白い。

森直人(映画評論家)★★★☆☆解決までのもどかしさが扱う問題の困難を示す。ただ再現ドラマ調の芝居に流れる処も多く、もっと語りにコクがあれば。

洞口依子(女優)★★★☆☆映画としての良し悪し以前に児童虐待の実話に基づいて映画化した勇気に着目したい。容赦ない表現。役者のスキルも高し。

INFORMATION

「幼い依頼人」(韓)
3月27日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー
http://klockworx-asia.com/irainin/

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年4月2日号

最終更新:3/31(火) 17:00
文春オンライン

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