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とっさのアイデアが出せる人に共通する4つの思考法――ひらめきの前段階でつまずく人は、目の前のことが見えていない

3/31(火) 7:00配信

Book Bang

「あのときああしていれば……」「いや、あのときはそれ以外考えられなかった」「それでも、ほかのアイデアがあったのではないか……」同じことを何度も繰り返し悩んでは後悔する、そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか? 

農業の分野で様々な技術を研究・開発した篠原信さんは「いいアイデアが出せないのは、自らの思考の枠(=思枠・おもわく)に囚われているからだ」と言います。

ここでは、3月発売の新刊『思考の枠を超える』(篠原信:著)から、固定観念から脱して臨機応変にアイデアを出せるようになるための「思枠」との向き合い方を、具体的なエピソードを交えて紹介します。

※本稿は『思考の枠を超える』の一部を再編集したものです。

(書籍URL:https://www.njg.co.jp/book/9784534057716/)

方法1 思枠に気づく

[エピソード1:“こうあるべき”を捨ててみる]

 ***

息子が生まれてしばらくたった寒い日、「赤ちゃんがずっとぐずっている」と、嫁さんばかりでなく、おじいちゃんおばあちゃんも心配していた。熱はないようだけれど、顔が赤く、ずっとウ~と言って苦しそう。オムツでもなし、ミルクはよく飲むし、どこか体調が悪いんだろうか? 

私はしばらく赤ちゃんを観察していて「暑いんじゃない?」と言った。

まさかこんな寒い日に! と言われたけれど、ものは試しに、肌着以外は脱がせてみた。すると赤らんだ顔が落ち着き、スヤスヤ眠り始めた。

 ***

「えー! こんな寒い日でも、肌着だけでちょうどいいって言うの?」

寒い日だから寒く感じているに違いない、顔が赤いからどこか体調が悪いに違いない、という思い込みを捨て、赤ちゃんを虚心坦懐に観察していたら、赤らんでいる顔と、昨日より厚着していること、服の中に手を入れるとムワッと熱がこもっていることに気がついた。そこから連想して「暑いんじゃない?」と類推が働いた。

ああであるべき、こうであるべき、という価値規準(思枠)があると、目で見ていても価値規準に合った情報しか頭に入ってこなくなります。いわゆるバイアス(偏り)がかかるといった状況です。

価値規準を脇に置き、目の前の現象や人物を虚心坦懐に観察し、五感で情報収集する。赤ちゃんが、おもちゃをかじったり叩いたりひっくり返したりして、その事物をしゃぶり尽くして観察してみてください。すると、自分が知らず知らずのうちに採用していた思枠を解除することができます。

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最終更新:3/31(火) 7:00
Book Bang

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