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株高と失業率の低下をウリにしてきたトランプにとって、新型コロナは最大の「逆風」?

3/31(火) 6:00配信

週プレNEWS

2016年の大統領選でトランプ政権が成立して以来、世界はドナルド・トランプという「トンデモ大統領」に振り回されてきた......。多くの日本人はそうとらえているはずだ。

大統領選挙から3年4ヵ月余り、その言動で数々の批判を浴びながらも、アメリカ国内には依然、多くのトランプ支持者がいるのはなぜなのか? その鍵を握るのが、トランプ大統領を生み出す原動力となったアメリカ共和党内の「保守派」といわれる人たちの存在だ。

国際情勢アナリストとして活動し、アメリカ政界に独自の人脈を築いてきた渡瀬裕哉(わたせ・ゆうや)氏が、『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』(PHP新書)を上梓(じょうし)。トランプを支える保守派の実態と、今年秋に控えた大統領選挙の行方を占う。

* * *

──日本のメディアや識者が伝えるアメリカは一面的だと?

渡瀬 わかりやすく言うと、「強い民主党バイアス」がかかっているのです。ご存じのとおり、アメリカ政治は基本的に共和党と民主党の二大政党制で成り立っているわけですが、実は日本のメディアやそこに登場する識者のほとんどが、民主党的な視点でしか物事を見ていません。

というのも、日本で「米国通」といわれる研究者や政治家、官僚らの多くがアメリカ留学経験者で、彼らが学ぶハーバード大学やジョージタウン大学などの一流大学は、ほぼ例外なく民主党の牙城だからです。

そのため、日本で伝えられるアメリカ像は偏ったものになり、「トランプはトンデモ大統領で、彼を支持する連中もバカ」といった非常に雑な理解で片づけてしまうことになる。しかし、これはアメリカの一面を見ているにすぎません。

──では、トランプ政権を生み、支持するのはどんな人たち?

渡瀬 アメリカの共和党は「主流派」と「保守派」の大きくふたつの派閥に分かれています。例えば、ブッシュ親子などは主流派に属していて、彼らは民主党との政策協議に応じるような、やや中道寄りの人たちです。

もう一方の保守派がトランプ政権を生み出した人たちで、彼らはアメリカ合衆国の建国理念と、合衆国憲法の精神を守ることを何よりも重視する「ガチガチの護憲派」です。

例えば、彼らが「銃規制」に強く反対するのもそのためで、銃規制は武装の権利を認めた「憲法修正第2条」に反するから絶対に許せない。その感覚はある意味、日本の左翼の「9条護憲」に近いといっていいかもしれません(笑)。

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最終更新:3/31(火) 6:00
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