業界内で行われる大規模イベントは、イベント内における表彰も重要だが、その存在意義は契約の締結にある。ディナーやパーティー、イベント中のミーティングなど、イベントは新たな職やパートナー、ビジネスチャンスを探す機会となっている。
だが現在、SXSWといったイベントのキャンセルが相次ぎ、カンヌなども延期されている。広告業界の役員らは契約締結のため辛抱強く取り組むとしているものの、これまでと同様とはいかないようだ。
対面してのミーティングは行えず、動画チャットや電話越しでの対談になる。そこにセレンディピティや、ロゼワインのグラスを片手に普段は会う機会のない相手と話すチャンスはない。今後数カ月にわたり、予期せぬパートナーや経営統合、契約はあまり期待できないかもしれない。また、主要イベントで契約を発表するために契約締結を急ぐといったことも起こりづらくなる。契約自体がどんなものかはブランドやプラットフォーム、エージェンシーごとに異なるものの、重要職の雇用や経営統合、大規模な取り組みや宣伝などが考えられる。たとえばクイビィ(Quibi)が2019年春に1億ドル(約1070億円)規模の広告をローンチ前に発表しており、これは2019年のカンヌに間に合うように役員らが急いだと考えられている。
こういった契約は電話やZoomで即座に締結するのは難しい。特に現在、広告主らはコロナウイルスで不透明な市場に直面しており、宣伝費用を抑える傾向にあるのだ。これまで数十年続いてきた慣習を、かつてない規模のパンデミックと不透明な市場のなかでシームレスに移行するのは容易ではない。そしてマーケティングや広告業界は、こういったイベントによって築かれた人と人の繋がりによって成り立っている部分が非常に大きい。
こういった変化があっても企業活動は続く。そんななか、マーケターらはオンラインでもこうしたイベントで繋がりを築けることを証明しようと取り組んでいる。
最終更新:4/1(水) 17:01
DIGIDAY[日本版]




























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