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<鈴鹿8耐> カワサキワークス参戦決定!

4/1(水) 0:20配信

webオートバイ

昨年の優勝チームがやり残したこと

「去年は優勝できましたが、スッキリした勝ち方ができなかった。今年は、その『やり残したこと』をテーマに戦います」とは、川崎重工 モーターサイクル&エンジンカンパニーのプレジデント、堀内勇二さん。いわば、カワサキのオートバイづくりのトップにいる方だ。
カワサキは、2019年の鈴鹿8耐に「カワサキレーシングチーム」(=KRT)として参戦。KRTは、文字通りカワサキのワークスチームで、ワールドスーパーバイク(=WSBK)では2015年から5連覇中、いわば市販車をベースに行なわれるのレースのキングである。
2019年、カワサキは鈴鹿8耐に、18年ぶりにKRT体制で参戦。その参戦初年度で見事、優勝という結果を残してみせた。しかし、その「勝ち方」にもやもやしたものが残っている、と堀内さんは言うのだ。

「去年の大会は、チェッカーフラッグまであと半周というところで、ジョナサン・レイが転倒して、一時はヤマハさんが優勝、と仮表彰式が進みましたよね。私はあの時、あぁダメやったのかぁ、と帰ってしまったんです。表彰式から正式裁定が時間がかかりましたからね。どうやら裁定が覆ったらしい、と連絡をもらったのが、帰りの車中でしたね」

レースは、レイがトップで最終ラップに突入した、コース序盤のS字で転倒。そのままレースは赤旗中断→成立となり、一時はチェッカーを受けられなかったカワサキは表彰外となったが、レイの転倒が他車の吹きだしたエンジンオイルに乗ってのものであり、他にも転倒車が出たことから、赤旗中のアクシデントとみなされ、レースは最終ラップに入る時の順位で成立。カワサキが26年ぶりの鈴鹿8耐優勝を果たしたのだった。

「レース自体は、ピットインのタイミングごとに順位が入れ替わって、最後の最後までトップ3の順位が僅差という、本当に面白いものでした。そんなレースで、カワサキは優勝こそできましたが、終わりがすっきりしませんでしたからね。そこが少しモヤモヤしているんです」

堀内さんご自身は、鈴鹿8耐の翌日、東京で会議に出席していた。合間に何度も電話連絡が入り、レース後車検を終えてカワサキの優勝が正式結果となったのが16時過ぎだった。

「会議のメンバーからも、どうなってる、結局どうなったの?って何度も聞かれていて、やっと答えられて実感がわきましたね。川崎重工の金花芳則社長も、17年大会から鈴鹿に実際に来てくれていて、ようやく優勝の報告ができました。現地でも、ファンの方がたくさん応援してくれて、うれしかったですよ。カワサキファンの方々って、本当にありがたいですね」

そしてカワサキは、KRT体制での2020年大会への参戦を発表。昨年やり残したこと――スッキリと勝つ!ことを目標に2年連続参戦となるのだ。

「WSBK5連覇中のジョナサン・レイと、KRTのWSBKチームに新加入したアレックス・ロウズ、さらにWSBKでサテライトチームから参戦しているシャビ・フォレスの3人で参戦します。今年の1月ごろから準備を始めて、やるならしっかりした体制でやろう、ということになりました。カワサキの販社(=カワサキモータースジャパン)の方からも、日本のレースファン、カワサキファンのためにもぜひやりたい、と」

19年大会の優勝はカワサキというブランド価値向上に大きく貢献した、と堀内さんは言う。8耐での優勝は、日本発信でイギリス、フランス、アメリカ、イタリアの各国カワサキディーラーに伝わり、タイや台湾、インドネシアでの反響も大きかったという。

「ジョナサンがよく『速いバイクは乗りやすい』と言うんですよ。Ninja ZX-10Rシリーズも、サーキット最速をコンセプトに開発してきた結果、速いだけでなく乗りやすいバイクになりました。2011年のモデルチェンジ以降にはWSBKでの成績も上向いて、それからWSBK5年連続チャンピオンも獲ることができました。乗りやすいこそ多くの人に楽しんでもらえる、楽しんでもらえるモデルがオートバイ界の活性化につながるんだと思います」

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最終更新:4/1(水) 0:20
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