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消えた客足、いつまで我慢?-新型コロナの脅威、時間と闘う中小企業

4/1(水) 15:07配信

nippon.com

持田 譲二(ニッポンドットコム)

新型コロナウイルスの脅威が広がる中、人やモノの動きが止まり、経済が急速に悪化している。多くの企業が売り上げ減少に苦しんでおり、中でも「貯え」の少ない中小企業は資金繰りに気をもんでいる。感染はいつ終息するのか見通しが立たないまま、大きな不安を抱える経営者たち。中小企業が集積する東京都大田区に足を運んだ。

「めちゃくちゃ不安」

3月はコロナ感染が一段と広がり、売り上げが急減した中小企業の間では、人件費などさまざまな支払いの到来に不安を覚えるところが出てきた。中小企業の場合、保有する現金や預金は「多くても月商の1.5倍程度しかない」(東京商工リサーチ)と言われ、国や自治体が資金繰り支援の手を差し伸べ始めた。特に3月は企業の決算期末となることが多く、資金需要が集中して、調達が難しくなりかねない時期でもある。

「中小企業の支援は最優先課題」と考える大田区は3月9日から、特別融資(最大500万円)を始めた。区が全額利子補給することで貸出金利はゼロ。最長半年の返済据え置き期間を経て、3年以内に完済すればよいという優遇措置だ。

クリーニング業を営む田中雄二さん(仮名)は3月下旬、妻とともに蒲田にある同区産業プラザ内の融資相談所を訪れた。同月の売上高は前年に比べて3~4割減少。今後の資金繰りに備えて、区からの借り入れを申し込み、その場で承認された。

この月は外出自粛ムードが広がり、「人々が外着を着なくなったのが響いた。企業のテレワークが増えて、スーツ類もいっさい出て来なくなった」という。「昨年と比べて桜の開花が早く、本来なら衣替え需要で忙しいはず。例年は残業しないと追い付かないが、今は昼の2時、3時に仕事が終わってしまう」と、お手上げ状態だ。

春先から梅雨入り前までの衣替えシーズンはかき入れ時。それ以外の季節の赤字を埋め合わせて成り立っているだけに、死活問題だ。特別融資で当座の運転資金を確保したものの、「めちゃくちゃ不安ですよ」と田中さん。

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最終更新:4/1(水) 15:07
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