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田中れいな、「つんく♂さんの仮歌は最高のお手本」<インタビュー後編>

4/1(水) 6:00配信

ザテレビジョン

全2回にわたる、モーニング娘。OG・田中れいなへのロングインタビュー。後編では「大事に歌った」という、つんく♂から送られたソロ曲への思いや、田中が歌いこなす“つんく♂歌唱”などについて、話を聞いた。

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■ 気合が入る“めっちゃどセンター!”

――ご自身のライブでは懐かしい曲も披露されていますが、グループ在籍当時で好きな曲、思い出深い曲があれば教えてください。

田中れいな:思い出深い曲は、やっぱり自分がセンターだった曲ですね。「シャボン玉」はデビュー曲の上にセンターだったし、「Ambitious! 野心的でいいじゃん」もセンターで始まる曲で、記憶に残っています。

よく「基本、センターにいるじゃん」と言われるんですけど、そうじゃないんですよ。私の中では「めっちゃどセンターじゃん!」という曲が本当のセンターで、気合が入るんです。それはなぜかというと、ダンスレッスンのときから「よっしゃ、やるぞ!」って力が入るからです。レッスン、好きじゃなかったから(笑)。

ユニットだと、(夏焼)雅、(鈴木)愛理ちゃんとの あぁ!。「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演したとき、最年少ユニットだったんですよね。私が14歳で、雅が11歳、愛理ちゃんなんか9歳で、「よく頑張ったね!」って思います。私がリーダーで、モーニング娘。と両立で、「カッコ良くない!?」って思いながらやっていました。

ユニットものは全部楽しかったですね。High-King、エレジーズも。選ばれたといううれしさもあるし、いつもと違う環境は新鮮でした。

■ テンション上がる「ロックの定義」。後輩披露に「頑張れ!!」

――昨年のモーニング娘。’19の秋ツアーでは、田中さんのソロ曲「ロックの定義」を加賀楓さん、横山玲奈さん、森戸知沙希さんで、そしてロッキーズ(道重さゆみ、田中れいな)の「私の時代!」を野中美希さん、牧野真莉愛さん、羽賀朱音さんで披露していました。見ていてどんな印象でしたか?

田中れいな:「頑張れー!!」ってなりました! 「ロックの定義」はリズムが本当に難しいんですよ。

――リズムの厳しいハロプロ楽曲の中でもダントツですね。

田中:しかも言葉が詰め込まれていて、歌詞をしっかり伝えながらのあの速いリズム、音程も外さずに歌うのが本当に難しくて。当時の私もよく歌えたなと思います。

「ロックの定義」は、つんく♂さんがモーニング娘。を卒業する私に書いてくださった曲で、他にも頂いたソロ曲はありますけど、“田中れいな宛て”に書いてくださった曲は、初めてのソロ曲「キラキラ冬のシャイニーG」と、この「ロックの定義」だと思っています。つんく♂さんからの最後のプレゼントだと思って、すごく大事に歌った曲なんですよね。

思い入れが強いので、イントロが流れ出したときはテンション上がりました。自分の在籍当時の歌、卒業後の好きな曲も高まるんですけど、それとは違う上がり方ですね。「うわぁ! キターー!!」って。前のめって、リズム取りながら見て、今すぐにステージに飛びたいって思いましたもん(笑)。

――「私の時代!」を歌った羽賀さん、牧野さんは「赤毛のアン」を見に来ていましたね。

田中:めっちゃうれしかったです! 2人は他の舞台も見に来てくれて、最近はれいなちゃん(横山玲奈)も来てくれるんです。レギュラーメンバーになってくれるとうれしいな(笑)。

■ 仮歌の完璧な再現で身に付いた“つんく♂歌唱”

――田中さんと言えば、俗に言う“つんく♂歌唱”がファンの間で有名です。つんく♂さんは「彼女(田中)の歌は気持ちいい」と評していますが、田中さん自身はその歌唱を今でも意識されているんですか?

田中れいな:曲によるかなあ、という感じです。別に全ての曲をつんく♂さんのように歌おうとは思っていないし、無意識なところもあるし…。分からないです(笑)。“つんく♂歌唱”って何ですか? 逆に教えてほしいです。

――16ビートと細かいリズムはもちろんですけど、裏声や子音の強さ、語尾の上ずり、「明る“うぃ”(い)」とかの発音。主にそういった特徴が“つんく♂歌唱”と言われているようですね。特に田中さんの歌唱は、それに加えて、一音一音の立ち方がきれいで、キレがあると思います。

田中:難しいですね(笑)。当時は当たり前のようにつんく♂さんの仮歌があって、コピーしろとは言われませんでしたが、つんく♂さんの仮歌って、最高のお手本じゃないですか。そこに自分流を入れて歌うメンバーもいたんですが、私はそれが逆に分からなかったんですよね。「このお手本通りに歌えたらめっちゃ上手くなるのに」って。

「シャボン玉」も、当時の新メンバー(亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな)だけ録り直したんですよね。つんく♂さんがすごくこだわっていた曲で、レコーディングを終えたあと、新メンバーだけがまた呼ばれて。そのとき、つんく♂さんが目の前で歌ってくださったんです。対応力もそういうので付いたと思いますね。「もう一回歌ってください」なんて言えないから、めっちゃ集中して聴いていました。

つんく♂さんは「こういう風に歌ってほしい」と思って仮歌を入れているわけだから、それを完璧に再現するのが正解だと思っていて、“つんく♂歌唱”というのはそれで自然と身に付いたんだと思います。

■ 2020年、31歳までの田中れいなをお楽しみに

――私見ですが、LoVendoЯの一時期、“つんく♂歌唱”を抑えているように聴こえましたが…。

田中れいな:ええ!? ホントですか!? それこそ逆に聞きたいです!

――最初はつんく♂さん節が混ざる感じで、「不器用」あたりから消えて、今はまたモーニング娘。の頃に戻ったな、という印象ですが…。違いますかね?(笑)

田中:全く意識していません(苦笑)。曲の違いじゃないですか? やっぱりつんく♂さんの曲は独特だし、歌っていて違うんですよね。気持ちがいい。 (中島)卓偉さんが書いてくださる曲はつんく♂さんっぽいのかな。歌詞の感じは全然違うんですけど、つんく♂さんっぽさのある曲で、それ以外の曲が歌い方に出ているのかもしれないです。

――これまでの試行錯誤、対応力があって、今のミュージカルでの歌唱があるのかと思ったのですが、無意識だったんですね。

田中:でも、ミュージカルは意識して変えていますよ。ビブラートは抑えめにしているし、言葉ははっきりと出しているし。歌い方のクセだけでなく、声を飛ばす感じからして変えています。

――今年はミュージカル「赤毛のアン」の前に、舞台「信長の野望・大志」があり、ソロライブもまた計画していると思います。2020年の活動について、どのような考えをお持ちですか?

田中:一昨年くらいからワクワクするお仕事ばかりを頂いていて、今年もそれを変わらずできていることがうれしいです。ファンの方の中には、なかなか厳しい意見を下さる方もいるんですよ(笑)。「ライブのほうがいい」とか。でも、そう言いながらも舞台、ミュージカルを見に来てくださる皆さんのことが私は大好きです。「赤毛のアン」も「信長の野望・大志」も、もう一度見たいと思われる作品にしたいし、そういうライブを作り上げていきたいです。

歳を重ねるごとに成長して、表現も変わっていく部分もあります。お客さんを飽きさせないようにしたいと思いますし、いろいろなことを考え、挑戦していきたい。11月に31歳ですし(笑)、あと少しだけの30歳の田中れいなを楽しんでほしいです!

田中はソロライブを定期的に開催し、役者としては6月に舞台「信長の野望・大志」(織田信長の妹・お市役)、8月に全国TOURSミュージカル「赤毛のアン」(主演アン・シャーリー役)に出演する。「赤毛のアン」は主催エステーによる全席無料招待制となり、チケットが当たるオープンキャンペーンは4月上旬より実施される。(ザテレビジョン・取材・文:鈴木康道)

最終更新:4/1(水) 6:00
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