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“生きることとは?”を問いかける 「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の上出遼平氏が書籍に込めた思い

4/1(水) 20:00配信

WWD JAPAN.com

2017年にテレビ東京で始まった深夜番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」は、「廃墟に暮らす元人食い少年兵」「マフィアの晩餐会」「カルト教団の村」など、“ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯”をテーマにした“自称グルメ番組”。メディアが通常立ち入らないような世界中の“ヤバい”エリアを取材し、食を通じて各地に生きる人々のリアルを伝えるその番組は、当初は深夜の単発放送ながら大きな衝撃を与え、熱狂的なファンを獲得した。

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構想から3年半――3月19日にこの番組の書籍「ハイパーハードボイルドグルメリポート」(朝日新聞出版、税抜1800円)が出版された。番組企画から取材、編集まですべてを手掛けたテレビ東京ディレクターの上出遼平氏が執筆し、危険地帯取材の裏側や、番組本編に収まりきらなかったエピソードを多数収録。「書籍化にあたり番組の劣化版にだけはならないように心がけたら、番組よりもおもしろくなった」と語る上出氏に話を聞いた。

WWD:番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」を初めて見たときに僕もかなり衝撃を受けました。なぜ今回、書籍にしようと思ったんですか?

上出遼平(以下、上出):映像は伝わる情報量が多いので、あくまで視聴者は受動的に見ます。僕としては、本当は誰かをこの旅に連れて行きたいという思いがあって、でもそれは物理的にはできないので、疑似的に体験してもらうしかない。それには受け手側が能動的に感情を動かしたり、想像力を働かせたりする必要があります。そのためには書籍が最適な伝達手段だと思って、今回の出版に至りました。この本には、テレビでは伝えられないエピソードや現地での僕の心情や葛藤を率直につづっています。一見露悪的なだけの番組に見えるかもしれませんが、「そんなヤバい薄汚い世界の先に僕はこんな美しいものを見てきた」ということを伝えられればと思っています。

WWD:これまで番組では多くの場所にロケに行っていますが、この本では4カ所に絞って書かれています。それはどう選んだのですか?

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最終更新:4/22(水) 16:51
WWD JAPAN.com

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