全米を、そして世界を熱狂させるWWEの中心で「イヤァオー!」と叫ぶ。“キング・オブ・ストロングスタイル”、中邑選手のカラダ作りとコンディショニングに迫る。
【写真】中邑真輔選手の試合シーン
世界180か国以上で放送され、スポーツエンターテインメントの最高峰とされるアメリカの団体・WWE。所属する選手たちは“プロレスラー”ではなく、“スーパースター”と呼ばれる。
これすなわち、「別格の存在のみが入団を認められる」という、WWEの矜持の表れとも言える。選手はアメリカを中心に各国からスカウトされた、規格外のフィジカルの持ち主ばかり。
そんな選ばれし猛者たちのなかから、真の意味で“メインイベンター”と呼ばれるのは、ほんの一握り。2016年、新日本プロレスからWWEへの移籍以降、中邑真輔選手はトップグループで闘い続けている。
煌びやかなリングでスーパースターであるために、中邑選手はいかにして心身を作っているのだろうか。
「WWEのスケジュールって、エグいんですよ(笑)。ほんと、怪我できない。新日本(プロレス)のときは、基本は団体のバスや新幹線で移動だったけど、WWEは次の会場まで車を運転して自力で行かないといけない。海外の試合も、『いついつにココに集合』ってアナウンスだけがあって、エアのチケット以外、ホテルや車は自分で手配する。そこはタフにならないとやっていけないですね」(中邑選手)
「ただ、肉体管理については新日時代より、しっかりできている気がします。日本には美味しいものがそこら中にあるじゃないですか。ついつい暴飲暴食してしまう。まあ、昭和のプロレスラー像への憧れもありましたね(笑)。
アメリカでは試合が終わって悠長に食事を取っていたら、とても次の街まで辿り着かない。とりあえずプロテインを摂って移動すると。着いたら着いたで、店が閉まっていて、とにかく食の選択肢が少ない」
焼肉10人前をぺろり、などなど、プロレスラーは食の逸話に事欠かない。そういう豪快さも、プロレスラーの魅力ではある。ただ、アメリカでのロード中心の生活という“環境”に身を置くことで、食への意識は変化せざるを得なかった。
「コンディショニングを考えたら、やっぱり日本食になりますね。カロリーや栄養素を計算して、そのうえで食べたいものとなったら、もう自分で作るしかない。自宅にいるときは、自炊が多いですね。
子供にも野菜をたくさん食べてもらうために、鍋にしたりとか。ツアー中は“ミールプレップ”。冷凍のお弁当宅配サービスなのですが、“減量用” “バルクアップ用” “ビーガン用”など、いろんな種類があって、自分でカロリーやタンパク質量を設定して献立を選べる。アメリカではレスラーやボディビルダーの間で人気が高くて、自分も保冷バッグに入れて持ち歩いています。今週はこのメーカーのものにしようとか、いろいろ試しています。外食よりコストも抑えられるし、カラダにもいい。すごく重宝してますね」
WWE移籍当初は1日の総カロリーや摂取栄養素などもトレーナーの助言に従っていた。ただ、継続するなかで、そのメニューが日本人の自分の肉体に合うのか、最新の栄養学にどこまで則っているのか、疑問がわいてきたという。
「アメリカでお願いしたトレーナーはゴリゴリのタイプだったんですよ。めちゃくちゃ、いいヤツなんですけどね。彼が『炭水化物は絶対に摂るな』とか『1日6食タンパク質のみ』なんて言うから、それってどうなのかなって。『おまえのトレーニングメニューは採用するけど、食事は自分でやる!』って、そこからはカロリー計算をメインに調整しています。
1日2000カロリーくらい、多くて2500かな。あまりキツキツにやり過ぎると、飽きちゃうんで、そこはストレスにならないように。糖質は断然、白米。朝昼と炭水化物を抜いてカロリーを抑えて、夜に白いごはんを食べると。それぐらいのバランスがちょうどいい。三種混合プロテインにチアシードを入れたりして、タンパク質は計算して摂取しています」
最終更新:4/2(木) 12:01
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