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スケートボードで風を切りたくなる! 4月の誰かに教えたくなるシネマ

4/2(木) 11:30配信

キネマ旬報WEB

毎月リリースされる未公開、単館系作品の中から、「観たら必ず誰かに教えたくなる」作品を厳選してご紹介。劇場で見逃した作品や隠れた名作が多く並ぶレンタル店だからこそ出会える良作、小規模公開でありながら傑作といった、様々な掘り出し映画との出会いを映画専門家レビューと共に提供します!

日常と非日常の狭間のリアル 映画『スケート・キッチン』

映画『スケート・キッチン』あらすじ
17歳のカミーユはスケートボードに熱中していたが、怪我が原因で母親からスケートを禁止されてしまう。ある日、“スケート・キッチン”という女の子たちだけのスケートクルーと出会い、カミーユは彼女らの一員となる。

映画『スケート・キッチン』映画専門家レビュー
社会不適合の若者が道を外れることで得る、自己認証の満足と束の間の自由な世界。NYのストリートを駆け回るキッズたちはその一瞬を永遠のものにするため、時に血を流しながらグラウンドを蹴りつける。実際のクルー立ち上げメンバーであるレイチェル扮する主人公の眼鏡ルックが最高にキマっていて、彼女を現実と理想の間で揺り動かす少年役のジェイデン・スミスもリアルでいい。非日常の世界に身を置くことで、やがて今まで背いてきたものと向き合えるようになる、そんな成長を描いた青春譚だ。

夢を掴むための青春の疼痛 映画『Girl/ガール』

映画『Girl/ガール』あらすじ
バレリーナを夢見る15歳のララは、応援してくれる父に支えられ難関のバレエ学校への入学を認められる。だが男の体で生まれてきた彼女は、思春期の身体の変化によって思い通りに動けなくなることへの焦りが募り……。


映画『Girl/ガール』映画専門家レビュー
練習後はトイレの個室に籠り、股間を抑えるために貼ったテープを死ぬ思いで剥がすという痛々しい日々にまず泣ける。鍛錬の賜物で掴んだ輝かしい未来が見えてはいるのに、それを唯一妨げるのは自身の性という絶望。最後の希望だった性別適合手術は延期、女子生徒には下半身を晒すことを強要され、想いを寄せる男子とは一線を越えられない。現実を悟った彼女が、負の連鎖を断ち切るために決断した“あること”。その行動には賛否あるが、何にも勝る彼女の夢への情熱に拍手を送りたくなった。

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最終更新:4/2(木) 11:30
キネマ旬報WEB

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