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テニスのトップ選手のリアルな声。 コロナ禍で「どう気持ちを維持すれば...」

4/2(木) 11:30配信

webスポルティーバ

土居美咲はその時、翌日から始まるBNPパリバ・オープンの予選に向けて、自信を深めモチベーションを高めていた----。

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 3月上旬に、米国カリフォルニア州で開催される「オラクル・チャレンジャー」は、BNPパリバ・オープンの前週に同会場で開催される前哨戦的な位置づけである。その大会で土居は、敗戦の際まで追い込まれた試合も切り抜け、最終的に準優勝の好結果を掴んでいた。

 昨年末に負った肩のケガのため、もどかしさを抱えつつ迎えた今シーズンだが、ようやく目指すプレーができるようになってきた。連戦を勝ち抜いたことで勝利の味も十分に味わい、なおかつ身体の疲れもない。BNPパリバ・オープンの本戦出場にはわずかひと枠届かなかったが、予選を勝ち上がる自信もある。

「この勢いで、一気に行きたい」

 気持ちの高ぶりを感じながら、彼女はドロー表と試合スケジュールが出るのを待っていた。

「え、え、え? 大会キャンセルとかあり得るの?」

土居が、そんなLINEを選手仲間の奈良くるみから受け取ったのは、「ドローが出るの、遅いな」といぶかしがり始めた頃合いである。

 あまりに予想外の文面に一瞬、目を疑ったが、大会からの公式発表も確認し、紛れもない事実であることを知った。大会は、拡大する新型コロナウイルスの影響を考慮し、開幕前日の夕方になって全スケジュールのキャンセルを発表したのである。

「こんなに大きな大会が、このタイミングで中止になるなんてあり得るの!?」

 正式な情報を目にしても、にわかには信じがたい。同時にあまりの急転直下の事態に、事の重大さをあらためて認識もした。

「(2週間後に開催予定の)マイアミ・オープンも中止になるかも......」

 そのような不安を抱えつつ、ツアー関係者に連絡を入れて情報収集を図っていく。

 大会中止が発表された翌日には、選手やコーチ、代理人たちを交えてのミーティングにも参加。その時点では、WTA(女子テニス協会)は「仮にマイアミが中止になっても、来週メキシコで開催予定の女子大会はやる」との旗幟(きし)を鮮明にしていた。

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最終更新:4/2(木) 11:30
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