国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。新年度最初は、東京都内の高層ビルからの1枚。映画撮影の合間に、永瀬さんがカメラを向けた、その思いとは。
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いつの日だったか、東京都内の高層ビルの屋上で、ある映画の撮影があった。
恐ろしく高いビルの屋上で、その日の撮影は順調に進んでいった。
撮影中、眼下に広がる大都会のビル群の中から、
生活音に混じり、時折子供たちの声が聞こえてきた。
笑い声、はしゃぐ声、元気いっぱいの声。
撮影が終わり、僕はレンズ越しにその声が聞こえてくる場所を探した。
ビルやマンションに囲まれた小さな小学校。
その校庭で大きな声を出しながら元気いっぱい授業を受けている子供たち。
なぜか温かい気持ちになりシャッターを切った。
何気ない日常、それはかけがえのないもの。
世界中の“何気ない日常”が少しでも早く、取り戻せますように。
(文・写真 永瀬正敏 / 朝日新聞デジタル「&TRAVEL」)
朝日新聞社
最終更新:4/3(金) 12:04
朝日新聞デジタル&[アンド]
































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