日本財団(笹川陽平会長)は2月下旬、「格差社会」をテーマに23回目の18歳意識調査を行いました。この結果、7割以上が「格差が拡大していると思う」と答え、6割弱は「日常生活で経済的格差を感じる」とし、格差が進学などに影響を与えている、との指摘も出ています。
また6割を超える人が「格差がさらに拡大する」と見ているほか、4割弱は「家庭環境や個人の資質の違い」などを理由に、「格差は是正できると思わない」とし、格差社会での生き方として「賃金の高い企業に就職する」「購入を控え、支出を抑える」といった答えが3割~2割に上っています。
近年、世界で加速する富の偏在に関しては、「仕方がない」と「問題だ」が3割前後で拮抗し、前者では「資本主義だから」、後者では「資産の多い人からもっと税金を取って社会に分配するべきだと思う」といった声が出ています。
今回の調査結果を受けて、日本財団の坂本織江氏は以下のように述べました。
「18歳の6割強が経済格差を感じているものの、富の偏在を問題とする人たちは3割弱に留まっている。格差を個人の資質と考える人も多く、格差に立ち向かう力がなくなっているのではないか。これからを担う18歳が拡大する格差に立ち向かえるよう、社会保障や教育などを通じた公平な富の再分配など、若者ばかりに負担を負わせず未来に期待を抱ける社会をどう作るかを、大人と若者が一緒に検討していくべきではないか」
主な調査結果は以下の通り。
▼日常生活で経済的な格差を感じる57.6%
○日常生活の中で格差を感じる理由として、「服のブランド物やゲームのソフト所持数など」「周りの友人と比べて、外食にかける金額や頻度が少ないから」など、自分と身近にいる友人を比較して格差を感じている回答が多く見られた。
また、「金銭事情により進学を希望してもできない人がいる」「お金を多く持っている家庭とそうでない家庭で、受けることができる教育に差が生じていると感じるから」など、経済的な差により、受ける教育にも格差が生まれてしまっているという内容も目立った。
○日常生活の中で格差を感じない理由は、「あからさまな貧富の格差を見ることがないから」「まわりには同じような境遇の人しかいないから」など、自分と周囲の人との差を感じていないという回答が多く見られた。
また、「世界的に考えると日本は裕福な生活ができていると思うから」「日本はまだ裕福な国」「不自由なく生活出来ているから」など、自分を含めて困窮した生活を送っている人が周囲にいないため、実感として感じていない様子がうかがえた。
最終更新:4/3(金) 17:40
政治山

































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