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ジャンプ編集長が偏愛する“おやじのおやつ”

4/3(金) 19:52配信

T JAPAN web

週刊少年ジャンプ編集部きっての“おやつ好き”、中野博之のおやつ事情

 1968年に創刊した『週刊少年ジャンプ』(以下ジャンプ)。2017年、39歳で第11代編集長に就任したのが中野博之さんだ。多くの漫画家や編集者をまとめるのは、どんな人物なのだろう? ジャンプきっての“おやつ好き・手土産上手”との噂を聞き、編集部をのぞいてみた。
 整頓された編集長のデスク横には、街の駄菓子屋を彷彿とさせる、よりどりみどりのお菓子が揃うおやつコーナーが。「あ、これは僕の趣味で、おやつを補充したり、ここをきれいにするのは僕の役目なんです。おやつを食べに来た部員からついでに相談されたり、逆に『あれ、どうなった!?』と何気なく質問できたり。編集長としての実利もひっそり兼ねています(笑)。このコーナーに欠かせないのは、『ブルボン』のお菓子。理由は美味しくて、そしてずっと変わらないところ。個人によって好みはさまざまですが、僕はルマンド派。もともと実家に置いてあることが多く、大学受験の勉強で腹が減ると、よく食べていましたね。ホワイトロリータにエリーゼ、チョコリエール、ルーベラ……ブルボンのお菓子はネーミングも秀逸なので、擬人化して漫画にしたいくらい(笑)」。

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 威圧感が全くなくて、柔和な雰囲気の中野さん。どんな少年だったのだろう?「漫画は『ドラえもん』に始まり『キン肉マン』『キャプテン翼』…、本なら『キンダーブック』シリーズや世界の童話……。幼稚園児の頃から漫画を含めた本全般が大好きで、それさえあれば2時間でも3時間でも動かない、手がかからない子だったみたいです。小学生の頃は、ファミコン全盛期だったのですが、友達の家に遊びに行っても、ゲームよりも友達の本棚に目がいっちゃって。ゲームは戦ったり、点数を競ったり、ロールプレイングなら前に進まないといけない。でも漫画と本はそれをしなくて済む――今思えば、争うことが苦手だったんだと思います(笑)」。高学年になる頃には、ジャンプの読者投稿ページ「ジャンプ放送局」に応募するようになり、”県別優勝”したことも。それが漫画好きにさらに拍車をかけることになった。

 大学時代も本と漫画の世界に没入し、単純に“好き”という理由で出版社に入社。週刊少年ジャンプ編集部に配属された。「ジャンプの編集者の役割は主に2つあり、1つ目は“連載作品を守り、育てること”。そして2つ目が、“原石を発掘し、新しい漫画を立ち上げること”。僕は最初は『世紀末リーダー伝たけし!』の連載を引き継ぎ、同じ島袋光年先生で、10年ほどかけて2008年に『トリコ』を立ち上げました。コミックスは1・2巻同時発売だったんですけど、発売日、打合せの後、駅構内の書店をのぞいたら見当たらない。『人気のため売り切れです』と書店員に言われたときは、うれしいやら安堵するやらで、電車の中で涙が止まらなくなってしまって。“重版出来”のその上をいく“即日重版”を味わえたのは、人生で一番気持ちいい瞬間でした」

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最終更新:4/3(金) 19:55
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