ここから本文です

日本の禁煙運動、地方が前進の原動力に

4/3(金) 16:01配信

nippon.com

ジョアンナ・ピットマン

国の受動喫煙対策法が骨抜きとなったことによって、日本の禁煙運動推進派の希望は打ち砕かれた。ただ、地方レベルでは、公共空間における喫煙を禁止し、日本の空気をもっと綺麗にする取り組みを積み重ねている。

禁煙法を骨抜きにした日本のたばこロビー

2018年7月、日本は受動喫煙の健康リスクを減らすため、多数の人々が利用する施設内での喫煙を初めて全国的に禁止することを承認した。東京五輪・パラリンピックを控え、たばこのない大会を求める国際的な声の中、厳しい禁煙措置を定めた法律によって、国民の健康が大幅に改善され、また禁煙政策が最も遅れた国の一つという情けない国際ランクから、日本が抜け出ることが期待された。

だが、そうはならなかった。法案はたばこ・飲食店業界と結び付いた自民党議員によって、大幅に骨抜きにされ、禁煙運動推進派に大きな失望をもたらした。「最終的に成立した法律は期待にほど遠いものとなった」と厚生労働省のある高官は語った。「医学およびその他分野の多数の専門家に支えられたわれわれのたばこ規制チームは、何年にもわたりデータを集めたり、法律成立まで膨大な努力を重ねてきたりしたにもかかわらず、法案の内容を薄めることに力を注いだ自民党議員によって、非常にがっかりしました」。

日本の飲食店の半分は規模の小ささによって、新たな禁煙の例外対象となる。日本の禁煙グループはこれを不十分と見なしており、日本は依然として、国際基準に比べて喫煙に極めて寛容な法律を持ち続けることになる。

私はたばこを吸わないが、1990年代に日本に暮らしていた時、裏通りの居酒屋に行くのが好きだった。そこでシェフが刺身を切り、盛り付け、肉汁たっぷりの焼き鳥を焼くのをじっと見ていた。当時は他の客がいつ、たばこに火をつけたか、ほとんど気付かなかった。だが、公共空間の屋内喫煙が12年前から全面的に禁止されている英国に住み、ものを食べる時のきれいな空気にすっかり慣れた今、日本の居酒屋のたばこのにおいには耐えられなくなった。もはや、自分で進んで居酒屋に行こうとは思わない。

1/3ページ

最終更新:4/3(金) 16:01
nippon.com

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事