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石田星空、込江大牙、山口太幹ら、『エール』初週を支える子役たちの輝き

4/3(金) 12:28配信

リアルサウンド

 紀元前1万年から現代まで人々の心に寄り添い、時には鼓舞してくれる音楽。『エール』(NHK総合)第1週「はじめてのエール」では、そんな音楽と出会った気弱な少年・裕一(石田星空)が才能を開花させる姿が描かれた。

【場面写真】「妖精のよう」と評判の久志(山口太幹)

 裕一が持つ音楽の才能をいち早く見出した人物。それは小学校の担任・藤堂清晴(森山直太朗)だった。北原白秋の詩「をがわ」に曲をつけた裕一の楽譜を見た藤堂は、その才能と伝えるために裕一の父・三郎(唐沢寿明)が経営する老舗呉服屋「喜多一」にやってくる。なにも心から自信を持って「得意です!」と宣言する必要はない。“ほんの少し、努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできること”にしがみつく。そうすれば「必ず道は開く」と、帰宅した裕一に藤堂は伝えるのだった。

 その日から、裕一の学校生活は一変。曲が書ける裕一の周りは、噂を嗅ぎつけたクラスメイトで溢れていた。ハーモニカ部にも入り、充実した生活を送っていたある日、裕一は実家の魚屋を手伝っている鉄男(込江大牙)が「魚が腐っていた」と客から突き飛ばされた姿を目撃する。裕一を無視して立ち去った鉄男は、ガキ大将らしくない『古今和歌集』を落としていった。

 一方、日本の急激な不況によって喜多一の経営に行き詰まってしまった三郎。そんな中でも、音楽に出会って笑顔を見せるようになった裕一に、竹久夢二が表紙を手がけた高価なセノオ楽譜を買い与えた。喜ぶ裕一の前に現れたのは、太郎(田村継)と史郎(細井鼓太)。自分たちよりも力が弱く、いじめられっ子だった裕一の活躍が気に入らない太郎たちは、学校で曲を作るのをやめろと忠告しにきたのだ。今にも大切な楽譜が破られそうになったとき、「返せ!」という裕一の大声に反応した鉄男が止めに入る。

 今まで裕一につらく当たっていた鉄男が初めて見せた優しさ。かつて、笑うことで取り繕うことしかできなかった裕一に対し、鉄男は「おめえみたいなずぐたれ(いくじなし)が大嫌いだ」と突き放していた。しかし、音楽という“絶対に譲れないもの”を得た裕一は、もうずぐたれではない。そんな裕一の変化を鉄男は確かに感じ取ったのだろう。

 一方、鉄男の新たな一面を知った裕一は、『古今和歌集』を返すため、勇気を出して鉄男の実家周辺を訪れる。そこで目撃した鉄男の“秘密”。気の良いおじさんだと思っていた善治(山本浩司)が、「もっと稼げ!」と息子・鉄男を家から追い出す信じられない光景だった。

 鉄男を演じる込江は、憂いを帯びた表情、淡々とした佇まいで子役とは思えない存在感を放っている。また、お坊ちゃま育ちでちょっとキザな少年・久志を演じる山口太幹も、突然表れては消える、まるで妖精のようなキャラクターを、説得力をもって演じてくれている。裕一を演じる石田とあわせて、3名とも今後の成長が非常に楽しみだ。

 第2週「運命のかぐや姫」では、のちに裕一、久志と共に“福島三羽ガラス”と呼ばれるようになる鉄男が「俺は詩を書くのが好きだ」と本音を吐露。そんな鉄男の背中を押すため、今度は裕一が“はじめてのエール”を奏でる。

 二階堂ふみに瓜二つだと話題になった清水香帆も、関内音の幼少期を熱演。いつも自信なげな裕一とは対象的に、オペラ歌手・双浦環(柴咲コウ)の「将来、私にみたいになりたい?」という問いかけに「はい!」と元気よくこたえる物怖じしない姿勢が印象的だ。裕一の人生の伴侶となる音は、父・安隆(光石研)のもとでどのように育ったのか。音楽に導かれ、出会う二人の運命が動き出す。

苫とり子

最終更新:4/3(金) 12:28
リアルサウンド

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