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「小江戸・川越」観光客700万人突破の先にある20年後の死角

4/3(金) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは、埼玉県「川越」。

観光都市として存在感を高める「小江戸・川越」

川越市が位置するのは、埼玉県の南西部。埼玉県内では、さいたま市、川口市に次ぐ人口規模を誇る。

川越の由来には諸説あるが、最も有力なのが、鎌倉時代に荘園支配がすすんだ際に、この地方を仕切っていた「河越氏」の名前からとった、というもの。江戸時代には川越藩がおかれ、北の防衛の要として重要視された一方で、城下町が整備され、小江戸と呼ばれる商人の町として発展した。

川越といえば蔵の街として知られているが、そのきっかけになったのは1889年。大火で川越の中心街のほとんどが消失し、その後、火事に強い建築として、現在にも残る蔵造りの商家が建てられた。

また川越の発展で欠かせないのが鉄道交通。1895年に、川越鉄道(現在の西武新宿線)1914年に東上鉄道(現在の東武東上線)、1940年に国鉄川越線(現在のJR川越線)が開業し、川越の発展を促した。それにより、1922年に埼玉県としては初の市政が施行された。

そんな川越市の中心にあるのが、東武東上線・JR川越線「川越」駅、西武新宿線「本川越」駅、東武東上線「川越市」駅だ。開業の早い「本川越」駅「川越市」駅は観光地でも有名な旧市街地に近く、かつては市の中心地的存在であったが、「川越」が開業すると、市街地は南へと発展。現在、にぎわいの中心は「川越」駅周辺となっている。

「川越」駅の1日の乗降人数は両社合計で20万人。駅には商業施設として、東武東上線側には「エキア川越」、JR側には「ルミネ川越店」があり、常に多くの買い物客でにぎわっている。

東口出ると、右手に商業施設「川越マイン」、左手に「アトレマルヒロ 川越」があり、アトレマルヒロを抜けてすぐには、全長1200mにも及ぶ川越の中心的商店街「クレアモール」が伸びる。昨年まで屋上遊園地のあったことで知られる「丸広百貨店 川越店」のほか、アパレルショップや飲食店などが建ち並ぶ若者の街で、そのにぎわいは「川越の竹下通り」とたとえられるほど。

クレアモールの先には、大正時代の石造りの建物が残る「大正浪漫夢通り」、さらにその先に蔵造りの街並みとして有名な「一番街」。川越のシンボル「時の鐘」などの観光名所が点在するエリアだ。川越市への観光客は川越氷川祭(川越まつり)の山車行事がユネスコ無形文化遺産に登録されたことも追い風になり、2019年、700万人を超え、海外観光客は40%以上の増加を記録した。

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最終更新:4/3(金) 11:00
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