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予約急減、キャンセル2倍。国内飲食店への新型コロナウイルスの影響

4/3(金) 16:30配信

Forbes JAPAN

TableCheck代表取締役の谷口優です。レストラン向け予約管理システムや、ユーザー向けのレストランオンライン予約サービスを運営しています。

はじめに新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患された皆様、および、新型コロナウィルス感染拡大により影響を受けられている飲食店の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

政府からイベント開催や不要不急の外出自粛要請が出されて以来、街から人は去り、卒業式や選抜高校野球大会に至るまでイベントごとも中止になりました。

その影響は外食産業でも甚大です。

日々注視している当社のデータによると、1店舗当たりの予約件数は大幅に減少し、キャンセル率は急激に上昇しています。

まず、予約件数については、昨年3月平均では1店舗あたり20件/日前後の予約数だったのに対し、2020年は15件前後で推移し、3月31日には7.7件/日になっています。3月1か月間を平均してみると、昨年3月平均が20.1件/日に対し、2020年は13.3件/日にまで落ち込んでいます。
  
また、キャンセル比率も昨年の約2倍で推移しています。

昨年3月のキャンセル率は10%前後で推移していたのに対し、3月31日時点で集計したキャンセル率は28.2%にまでのぼり、外出自粛要請の出された週末にはピークで40%を超えました。東京都から出された、3月28~29日週末外出や、夜間の接客を伴う飲食店出入りなど、さらなる自粛要請を受けて、キャンセル率が跳ね上がっています。

歓送迎会シーズンと重なったことも、多くのキャンセルが発生してしまう要因になっています。

飲食店向けの予約・顧客管理システムである「TableSoluiton」を利用中の飲食店を対象としたデータによれば、6名以上の予約は、2月26日に政府より大規模イベント自粛の要請が発表されたことを受け、キャンセル率が急増。1月初旬(通常期)と比べて、6名予約は約1.5倍、10名以上の予約は約3.6倍にまで急増しています。

2人など組人数が少なくなるほど、キャンセル率は低い傾向んありますが、3月25日、東京都が週末の外出自粛を要請したことで、全人数においてキャンセル率が大幅に上昇しました。

■先の見えない苦境の時。サポートしていければ

新型コロナウイルス感染症の影響でお困りの飲食店の皆様へ。

行政、民間企業から様々な飲食店向けの支援策が発表されています。早めにそれらの活用を検討し、動いていくことが非常に重要になってくると思います。経済産業省HP特設ページ「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」をぜひ読んでください。

必要な情報がきちんと、必要としている事業者に届くようにと、分かりやすく網羅的にまとめられたページです。

様々な経営相談窓口が設けられ、資金繰り、経営環境の整備などに対する支援策が打ち出されています。

この「コロナショック」による経済的打撃は、リーマンショックや東日本大震災のそれを超えるとも言われています。

今、先の見えない苦境の時ですが、私たちは飲食店の皆様の隣で、どんな時もサポートしていければと思っています。一日も早い事態の収束と、飲食店・消費者の皆様のご無事を心より祈念するとともに、収束する頃には、ともにより筋肉質でより強い組織へと生まれ変わっていることを、心より願っております。

最後に、消費者の皆様へ。

この「緊急事態」に私たちが外食産業に対してできること。

衛生管理を徹底した上で、それぞれができることを考え、愛する飲食店がこれからも営業を継続できるよう、ともにサポートしていきましょう。

谷口 優

最終更新:4/3(金) 16:30
Forbes JAPAN

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