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野球界に新たな風。菊池雄星、大谷翔平の 母校が女子硬式野球部を創設

4/3(金) 11:40配信

webスポルティーバ

新たなモデルケースの誕生だ。

 菊池雄星(マリナーズ)、大谷翔平(エンゼルス)らを輩出した岩手の花巻東高に、東北地区では2校目、県内では初となる女子硬式野球部が誕生する。

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 高校の女子硬式野球部の全国大会は1997年に始まり、翌98年に連盟が発足。全国高校女子硬式野球連盟によると、2019年度末時点での加盟校は32校と、その活動は徐々に広まりを見せている。

「高校で硬式野球がやりたい」

 そんな女子生徒の多くの要望に応えるかたちで、花巻東高女子野球部は立ち上がった。

 創部にあたっては岩手県内に工場を持つトヨタ自動車東日本の多大な協力もあった。車の企画開発から生産まで一貫した取り組みをするなかで、モノづくりを本業としながら、地域と連携した活動、それらを支える地元の人材育成をモットーに掲げるトヨタ自動車東日本。

 つまりは、地元に根ざして地域の活性化に努める企業と、新たな挑戦に挑む高校との思いが合致したことも創部には大きく影響した。3月25日の創部記者会見で、トヨタ自動車東日本(株)経営資源最適化領域長の濱口昌史氏はこう語った。

「トヨタ自動車東日本は、強化スポーツとして硬式野球部、ハンドボール部、セーリング部を設け、社内間の一体感に寄与するとともに、地域と連携しながら活動を行なっています。地元に支えられ、硬式野球部は一昨年(2018年)の都市対抗野球大会に出場しました。また、地元の岩手で開催されるハンドボールの大会では、花巻東高野球部の部員の方々が応援してくださったという縁もあり、今回の運びとなりました。地域密着の活動をさらに求めていきたいと思っています」

同記者会見で花巻東高の理事長兼校長である小田島順造氏は、創部への思いを語るうえで「地方創生」という言葉を何度も口にした。

 また、女子硬式野球部の練習場所は、花巻市内にある笹間球場がメインになる予定。花巻市全体として、新たな船出を後押しする機運も高まっている。まさに地域がひとつとなり、その活性化の一翼を担う意味でも、女子硬式野球部の存在意義は大きい。

 初代監督を務めるのは、昨年までトヨタ自動車東日本硬式野球部の監督を務めた三鬼賢常(みき・けんじょう)氏だ。

 2012年の創部時から8年間、社会人野球の一線で指揮を執った同氏は、三重県の出身。木本高、愛知学院大を経て進んだ関東自動車工業では強打者としてプレー。その後、岩手のオール江刺や黒陵クラブで長らく現役を続けるなど、野球をこよなく愛する人物だ。今年に入ってから監督要請を受けて「地域と野球に恩返しをしたい」という思いから就任を決意したという。三鬼監督は言う。

「岩手に住んで今年で28年目になるのですが、いろいろな方に支えられながら好きな野球を続けてくることができました。そして、今がある。すごく感謝しています。岩手は、私にとって故郷と言っても過言ではない土地です。そのなかで、新しく創部する女子硬式野球部に携わられることに喜びを感じますし、感謝しています。

 花巻市や岩手県、そして東北の皆さまに期待していただけるような、男子の高校野球に負けないような日本一を目指せるチームをつくっていきたいと思います。学校教育の一環としての活動、野球を通じての人材育成という観点を忘れずに、まずは部員のみんなと野球ができることに感謝し、その気持ちを大事にしながら、ともに好きな野球を一生懸命に頑張っていきたいと思います」

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最終更新:5/12(火) 12:20
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