かつては雑多なイメージのある立ち飲みだが、洗練された空間で独自のセンスを発揮する店が、続々と誕生している。
立ち飲み特有の自由さに、今っぽい洒落感が加わって、これまでにない居心地の良さが生まれているのだ。
路地に立つと、洒落た書体のネオンが目に入り、まるで何かのアトリエのように見える。しかしその実態は、老舗酒店の倉庫を改装したスタイリッシュな立ち飲みだ。
リノベーションを手掛けたのは『ブルーボトルコーヒー』の建物で知られる、スキーマ建築計画の長坂 常氏。
店主の桑原康介さんは、大正4年に五反田で酒販店として創業した桑原商店の4代目にして、実はギャラリーの運営や芸術祭の企画などアート関連の仕事を手掛ける人物。「酒販業とアートを融合させたい」とこの空間を造り上げた。
秀逸なビジュアルの日本酒がズラリと冷蔵庫に並ぶ様子はまるでショーウインドウのようにフォトジェニック。
店内のあちこちに、世界的アーティストの作品がこっそり配置されているのも遊び心を感じさせる。
五反田という立地ながらクリエーターも多く出没し、あらゆる大人が混ざり合う。
おひとりさまにちょうどいい宮城県産の「牡蛎グラタン」¥560
このフラットな空気の中で、マイペースに自分好みのお酒を見つけるのも、新しい立ち飲みの在り方なのかもしれない。
東京カレンダー株式会社
最終更新:4/3(金) 5:20
東京カレンダー


































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