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ボールゾーンからインコースに入ってくるフロントドアへの対応方法は?/元ソフトバンク・柴原洋に聞く

4/4(土) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は打撃編。回答者は現役時代に巧打の選手として活躍した、元ソフトバンクの柴原洋氏だ。

フロントドア・バックドアとは?

Q.高校2年生です。右打者です。アウトコースへの変化球の対応、見極めは得意ですが、インコースのボールゾーンからストライクに入ってくるフロントドアと呼ばれる変化球にまったくタイミングを合わせることができません。何かうまい解決方法はありますか?(福岡県・17歳)

 質問の方は「ストコースへの変化球の対応、見極めが得意」ということですから、“目つけ(簡単に言うと、ココに来たら絶対に打つというイメージや、意識が向いている方向のことです)”がアウトコース寄りになっていることが想像できます。言い換えるとインコースへの意識やイメージがないということです。意識していないコースは、プロであっても反応することは難しく、ましてやボールゾーンからストライクに入ってくる変化球には手を出すことは難しいと思います。質問の方はまさにその部分に悩んでいるわけですが、もっとも簡単な方法としては、目付けをアウトコース寄りにするのではなく、真ん中寄りに持ってきて、視野を広げて待つことです。

 いきなり視野を広げ過ぎても対応できないと思いますので、練習の段階で少しずつ目つけする位置をズラしていってみてはどうでしょうか。そうしたことでこれまで得意にしていたアウトコースも打てなくなるのであれば、初めからインコースは捨てる。その覚悟を持つのも1つの手だと思います。ただし、まったく待っていないそぶりを見せてしまうと、よく観察しているバッテリーに見抜かれてしまうので見逃し方には注意ですよ。

 ただ、高校2年生ですから、可能性を広げるためにもチャレンジはすべきだと思います。実際、ストライクを取られてしまっているわけですしね。すぐに打とうと考えなくてもいいと思います。変化球の曲がり幅は人それぞれですが、まずはどんな角度から入ってきたらストライクなのか、その感覚を目で追って意識に刷り込みましょう。その際に、左肩(※質問の方は右打者です)を開いて、楽な形で見ていてはいけません。私は感覚を確認したい場合、ピッチャーが投球練習をしているブルペンに行って、打席に立たせてもらうこともありました。

 繰り返し、繰り返しボールを見て、ゾーンに入ってくる感覚をつかんだら(見極められるようになったら)、次はどのポイントで打つか。当然、アウトコースよりも前になるわけですが、このときも左肩の開きを我慢することです。開く癖がついてしまったら、アウトコースへの対応にも悪影響が及びます。ボールが見えるようになれば、そこからの順応は早いと思いますよ。

●柴原洋(しばはら・ひろし)
1974年5月23日生まれ。福岡県出身。北九州高から九州共立大を経て97年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入団。11年現役引退。現役生活15年の通算成績は1452試合出場、打率.282、54本塁打、463打点、85盗塁。

『週刊ベースボール』2020年3月23日号(3月11日発売)より

週刊ベースボール

最終更新:4/4(土) 11:01
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