コロナウイルス危機にからみ乗員たちの緊急避難を直訴した米第七艦隊原子力空母の艦長が2日、海軍長官によって急遽解任された。米議会ではこの措置に強く異議を唱える声が上がっており、その波紋が大きく広がりつつある。
「本日、私の判断により、『セオドア・ルーズベルト』艦長を解任した」-トーマス・モドレー海軍長官は2日夕、国防総省(ペンタゴン)における特別会見で衝撃的措置を発表した。
同日付で解任されたのは、現在グアム・アプラ港に停泊中の同空母艦長ブレット・クロジア大佐で、大佐は先月31日、乗員約4700人が任務につく空母艦内でコロナウイルス感染者が増え始めたことを理由に、「乗員たちの生命と安全確保のため、緊急に上陸・退避させたい」と上官に直訴していた。
そのわずか2日後に艦長解任の決定を下したことについて、モドレー長官および同席したマイケル・ギルデー海軍作戦部長は以下の理由を挙げた:
1.クロジア大佐は乗員たちの安全確保のための最善の方策として直訴に及んだが、全く逆の効果をもたらした。
2.すなわち、乗員たちの家族をパニック状態に陥れ、当艦の戦闘能力について敵国に情報を与える結果になった。
3.わが国家が(コロナウイルス危機という)この時期に海軍に対し、強靭さと信頼性を求めているときだけに、即時解任は最善の措置である。
4.わが海軍リーダーシップはほかの誰以上に乗員たちの安寧を望んでおり、彼らは今、最善のリーダッシプを必要としている。
5.今のところ、艦長の直訴について誰がサンフランシスコ・クロニクル紙にリークしたかは不明だが、直訴コピーが20~30人に出回ったこと自体、艦長の注意が足りなかったことを意味する。
6.コロナウイルス感染によって生じたさまざまな不穏な感情を理由として現下の空母作戦能力状況を世界に広げることは、わが国の戦闘態勢が不備だという誤ったメッセージを敵国に伝えることになる。
最終更新:4/4(土) 12:22
Wedge































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