サンフランシスコ、ミラノ、東京、その他さまざまな場所で、人々は自宅にこもり、感染者数のカーブが平らになるよう、「社会的距離」を保って暮らしている。ナショナル ジオグラフィックに寄稿する世界の写真家たちも例外ではない。
ギャラリー:「一時停止した世界」各国のナショジオ写真家が撮影 写真14点
活動範囲が制限されている今、写真家の視点から、今回のパンデミックはどんな風に見えるのだろうか。14人の写真家が撮った人々の姿を紹介しよう。
「イタリアは今、制御不能な悲しい状況にあり、わたしは嵐の中心であるロンバルディ州にいます」と、写真家のルカ・ロカテッリ氏は言う。
「ウイルスに対して特に脆弱なのは、わたしの母のような高齢者です。82歳の母は、頑固でタフで愛らしいイタリアのおばあちゃんです。母は、だれも自分に触れることができない状況を作っている、この目に見えない津波のことを理解できません。母を甥にも会わせず、抱きしめることもせず、マスクを着けるよう説得するのは悲しいことです。わたしは食べものとカメラを持って母のところへ行きます。10日が経過した今、これがわたしたちの儀式であり、現実となりました」
「2020年3月21日の午後7時頃。プサット・バンダル・ダマンサラ駅(うちからいちばん近い駅)から、ラッシュアワーの列車が出ていきます。下を通る幹線道路は、普段は午後8時過ぎまで混み合っていますが、今は閑散としています」と語るのは、写真家のイアン・テー氏。
「マレーシア政府はCOVID-19の拡散速度を緩めるために、全国に2週間の移動制限を敷きました。外出が許されるのは食品や薬を買うときだけで、この写真もその時間を利用して撮影しています」
「生活のペースを落として、家族がたくさんの時間を一緒に過ごすのはすばらしいことですが、ときにはイライラが募ります」。写真家である妻のカーラ・ガチェット氏と子供たちと一緒に過ごしているイヴァン・カシンスキー氏はそう語る。
「自然に救われています。わたしたちは毎日、夜に長い散歩に出かけます。散歩道が心を癒やしてくれるように感じます」
文=MAURA FRIEDMAN/訳=北村京子
最終更新:4/4(土) 16:30
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