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新型コロナと運動不足 日常生活はどのくらいの運動になるかを知っておこう

4/4(土) 10:35配信

デイリー新潮

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、多くの人が外出を控えるようになった。自身の健康のため、あるいは社会全体の利益を考えれば当然だろう。

 一方で、スポーツジム通いが出来なくなって運動不足が気になるという方もいるに違いない。スポーツジムは、感染が拡大しやすいスポットの一つとして早い段階で指摘されていた。

 ここで知っておきたいのは、見ようによっては日常生活も運動となるという観点だ。何も他人と共にマシンを使うことだけが運動ではない。家事をこなすことでかなりのカロリーは消費できるのだ。東京医科歯科大学教授の医学博士、古川哲史さんの新著『心臓によい運動、悪い運動』から「日常生活をエクササイズとして捉えなおす」の項を全文引用してみよう。

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日常生活をエクササイズとして捉えなおす

「仕事が忙しくて、とても運動する時間がとれない。ましてやジムに行く時間なんて」「子どもの手が離れなくて、運動なんてとてもとても」という人も多いのではないでしょうか。ある作家のエッセイで「ニューヨーカーは通勤にタクシーを使い、お昼はでっかいハンバーガーとラージサイズのコーラを飲むのに、夜になるとジムにせっせと通って苦行のように顔をしかめながら汗を流すのは滑稽だ。行きかえりにタクシーを使わず歩けば、ジムに行く必要なんてないのに」という文章を読んだことがあります。忙しくて運動をする時間が取れない人でも、日常生活の中でできる運動を行うことが大切です。

 日常生活でどのような運動をしたらいいのかの話に入る前に、「METs(メッツ)」という言葉について説明したいと思います。METsはMetabolic EquivalenTsの略。「Metabolic」は日本語に訳すと「代謝」、「equivalents」は「同等」とか「等価」という意味です。METsは、今日歩いたのはXX歩、脈拍はYY拍/分などと同じように「単位」を表す言葉なのです。では何の単位を表すのかというと、「活動強度」の単位を表します。完全に安静にしている時、例えばベッドに横になって浅い呼吸だけをしている時に体が必要とするエネルギー(カロリー)の量を基礎代謝量といいます。この完全に安静にしている時の活動の強度を基準の「1MET」とします。ある行動や運動がこの完全に安静にしている活動の強度の何倍にあたるのかを示す数値がMETsです。通勤時、歩行などの活動の強度は、安静にしている時の活動強度の4倍になるので4METsと表します。

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最終更新:5/20(水) 18:04
デイリー新潮

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