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葵わかなが憧れのプリンセスを主演 大スケールの海外ミュージカル「アナスタシア」再び

4/4(土) 15:00配信

ウォーカープラス

連続テレビ小説『わろてんか』で注目された葵わかな。昨年、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役で華やかに舞台デビューし、新たな魅力を発揮した。そんな彼女が、再びミュージカルに挑むことになった。今回はアニメ映画から着想を得、17年にブロードウェイで開幕した大作『アナスタシア』。アジア初演の記念作に、木下晴香とのダブルキャストで主演する。
(編集部注:新型コロナウイルスの影響で全日程公演中止になりました。ご了承お願いします)

【写真を見る】ミュージカル「アナスタシア」

物語は、記憶を無くした少女・アーニャが過去を取り戻し、愛する家族と自分の心の帰る場所を見つける、愛と冒険に満ちた旅路を描く。帝政ロシア時代の最後の皇帝・ロマノフ2世を始め一族が殺害された中、皇帝の末娘・アナスタシアだけは難を逃れて生き延びたという“アナスタシア伝説”に基づいた物語だ。ミュージカルのために書き下ろされた新曲も含めた美しい楽曲の数々、大掛かりな映像演出、そして豪華なドレスにも注目したい。

空いた時間にはよく舞台を観に行くが、「人見知りするタイプで打ち解けるまで時間がかかる」と、実際は『わろてんか』のイメージと違う彼女。課題とする歌を克服し、憧れのプリンセスの主役をどのように演じてくれるか。
東京公演を経て、大阪に登場する『アナスタシア』。作品への思いや意気込みを語ってくれた。

【物語】
20世紀初頭、帝政末期のロシア。ロシア帝国皇帝ニコライ2世の末娘として生まれ、家族と幸せに暮らしていたアナスタシア。が、突如ボルシェビキ(のちのソ連共産党)の攻撃を受け、一家は滅びてしまう。街中で広がるアナスタシアの生存の噂に、パリに住んで難を逃れたマリア皇太后は、アナスタシアを探すため多額の賞金を懸ける。詐欺師のディミトリとヴラドは、アナスタシアによく似た記憶喪失の少女・アーニャを利用し、賞金をだまし取ろうと3人でパリへ旅立つ。アーニャは次第に昔の記憶を取り戻していき…。

【ミュージカルとの出合い】
前回の『ロミオ&ジュリエット』をやるまでは、自分にとって舞台は観るものでした。私は、こういう役と幅を狭めず、どんな役でもやっていきたいと臨んできましたが、初めて『ロミオ&ジュリエット』を観た時に、何が何でもこのジュリエット役をやってみたいとすごく思ったんです。

【思いが通じて】
ジュリエットをやりたいと思って歌のボイストレーニングに通っていました。今思うと、オーディションを受けることも決まってなかったのに、なぜあの時、あんなにもすごくトレーニングしていたんだろうと。しかも、全然決まってなかったのに、ずっとジュリエットの歌の練習をしていたんです。そうしたら満を持してオーディションのお話をいただいて…もう、私の執念がオーディションを呼んだと自分では思っています(笑)。

【再びミュージカルに挑戦】
目の前にいらっしゃるお客様の反応から、自分もその気持ちを共有できて、それまで出せなかった感情が出て来る。今までに感じたことのない、そういうところに魅力や不思議さを感じて、またあの感覚を舞台で感じてみたいなと思いました。ずっと映像しかやっていなかったので、そういう初めての感覚が新鮮でした。それに、前回の公演中に共演の皆さんが次に出演する作品のことを話されていて。自分が努力をすれば、もしかしたら次があるかもしれないとハッと気付いて、また挑戦してみようと思ったんです。ご縁があって今回、2作目のミュージカルに出られることになり、すごくうれしいです。

【今作の魅力】
スペインまで実際に観に行きました。曲がすごくキャッチーで、ミュージカル版で新しく追加された楽曲も全部ほんとに素敵で、耳に残るような音楽です。物語も、子供たちでも楽しめるようにストーリー自体もわかりやすいと思います。バレエを観に行くシーンとか、本当に『白鳥の湖』を踊ってくれますしね。


シンデレラストーリーではあるけれど、現代に描かれる強い女性像というのをアーニャがすごく映し出しているなと感じています。そういう部分が、多くの人が共感できるお話になっているのだと思います。
ほんとにスケールの大きな作品で、舞台装置や映像もすごいですし、ドレスも特注で細部までこだわりがあって。飾りはドイツでしか作られてないものなんです。

【アーニャの役柄と歌について】
アーニャは結構サバサバしていて、私にもそういう部分があるので共感できます。もともとアーニャ自身にすごい特殊能力のようなものがあったわけではなく、信念や夢を普通の女の子が持ち続けた結果、こういう結末になったように感じています。
アーニャのソロ曲は「Journey To The Past」と「In My Dreams」という2曲で、すごく印象的なシーンで歌われる曲です。今回の私の一番の課題は歌です。楽曲の難易度が高く、曲数も多い。お芝居の中に歌があり、歌の中にお芝居があるその両方の側面をどうやって自分なりになじませていくかを考えながらやっています。

【お姫様を演じることは?】
子供の頃からやってみたかったので、一人の女子として、プリンセスになれるのはすごくうれしいです。こういう仕事をしていなかったらできなかったと思います。しかも、自分だけの王子様というストーリーのシチュエーションもすごく魅力的に思えました。夢のある魅力的なお話だけど、おとぎ話にとどまらず、地に足がついていて自分で好きなことを選び、自分で歩いていけるプリンセスという女性像にすごく憧れます。

【木下晴香さんとのWキャストについて】
前回ミュージカルに出演した際は、同じ役の人が自分以外にいるってどんな感じなんだろうと思いながら参加しましたが、自分の役を客観的に観られることが、すごくいいなと思いました。外から全体像を観たうえで、自分がそこで何をすべきかを冷静に考えられるのはメリットだなぁと。でも、同じ役でも違う人がやると全く違う役になるんですよね。正解が一つじゃないということを思い知らされて、もっと頑張ろうと思いました。
映像では同い年の方と共演する機会があまりないんですが、晴香ちゃんとは同い年で、前回すごく仲良くなれて。彼女には、歌のことや喉のケアを教えてもらったり、役の作り方についても2人でいろいろ話し合ったりしています。今回もお互いを意識し合って成長出来るいい関係でいたいと思っています。

【意気込みを】
アジア初演で日本初演の作品に関われることを、すごく光栄に思っています。この作品は衣裳も舞台装置も、楽曲も、ほんとにスケールが大きくて、色使いなど日本にはないような広がり方をする作品になっているので、観に来てくださった皆さまが、そのひとときだけでもロシアやフランスに行った気持ちになれるような海外らしさを作品の中で見せていきたいと思います。また、日本で上演するからこそ、日本のお客さまが観て感情移入できるような『アナスタシア』になればと思っています。

【伝えたいこと】
アーニャはすごく強いと言われていますが、もともと強かったわけではなくて、怖いこともいっぱいあるけど、それでも自分を鼓舞して強く信じていたから、こういう結末を迎えられた。私はそこにアーニャというキャラクターの魅力を感じました。だから、誰もがアーニャのような人になりえると思うんです。大事なのは、信じること。普遍的なことですけど、そこを表現来たらいいなと思っています。頑張ります。

【これからも舞台を? 映像も?】
どっちもやりたいです。舞台はストレートプレイもチャレンジしてみたいです。それが可能かどうかは置いといて、今はすごく欲張りたい気持ちでいっぱいです(笑)。

【大阪の印象は?】
人の距離感がすごく近い印象があります。物理的にというより、心の距離感というか。大阪のスタッフさんは、家族のように接してくださって、あったかいな~と感じています。

あおいわかな●1998年、神奈川県生まれ。09年に女優デビュー以降、テレビドラマ、映画、CMと映像作品で活躍。17年に連続テレビ小説「わろてんか」(NHK)のヒロインを演じ注目される。19年、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のジュリエット役で舞台デビュー。同年エランドール賞新人賞を受賞。5月には東京で朗読劇「私の頭の中の消しゴム」12th Letterに出演予定

■STAGE ミュージカル「アナスタシア」
期間:※新型コロナウイルスの影響で全日程公演中止
会場:梅田芸術劇場メインホール
脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス 演出:ダルコ・トレスニャク
出演:葵わかな・木下晴香/相葉裕樹・内海啓貴
山本耕史・堂珍嘉邦(CHEMISTRY)・遠山裕介
大澄賢也・石川 禅/朝海ひかる・マルシア・堀内敬子
麻実れい ほか
価格:S席13500円、A席9500円、B席5500円、ロイヤルシート(R席)15000円、U25席8000円
問合せ:06・6377・3800(梅田芸術劇場)


取材・文=高橋晴代

最終更新:4/9(木) 17:45
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