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大半の高齢の親は子との同居は望んでいない!? 遠距離介護で自滅しない選択

4/5(日) 13:03配信

サライ.jp

■大半の高齢の親は子との同居は望んでいない

遠く離れた郷里に住む父親が、病を得て寝たきりになりかけている。高齢の母親1人に父親を看させるわけにもいかず、これを機に両親を呼び寄せるべきかどうか…
そんな悩みを持つ人が増えている。

子の暮らす地域に親が転居してもらうというのは、一見合理的に思える。しかし、長く住み慣れた所を離れてまで子のそばに住むつもりはない、という親が、実は多数派。内閣府の最近の調査では、1人住まいの高齢者が「今のまま1人暮らしでよい」と考えるのは76%に及ぶ。子の方が郷里にUターンしてくるのも、大半の親は切望していない。

■介護サービスを活用した「遠距離介護」という選択

そこで、子にとって第3の選択肢となるのが「遠距離介護」だ。これは、必要に応じて子が親の家に通って介護するというやり方。時間的な制約や交通費の負担はあるが、今の仕事・生活を維持できるなどのメリットがある。

遠距離介護には「介護保険などのサービスを利用することが不可欠」と説くのは介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。太田さんは著書『遠距離介護で自滅しない選択』のなかで、(サービスを利用せず)子だけで介護をまっとうしようとするのは、「自滅」につながると釘を刺す。今では、自治体から民間までさまざまなサービスがあり、これらを利用しない手はないのは確かだ。

■サービスの利用を拒否する親は多い

ところが、である。こうしたサービスの利用に「ヘルパーが来たら疲れる」「デイサービスなんて、年寄りばかりのところには行けない」などと言って、親の側が拒否する傾向があるという。

遠距離介護開始時の子の悩みの筆頭に挙げられるこの問題について、太田さんは、「うちの親はどのようにアプローチすれば耳を貸してくれるだろう」と考えることを促す。そのヒントとして、例えば以下の処方箋を太田さんは記している。

・家族の言葉に耳を貸さない親でも、「先生」という立場の人には弱い傾向が…。そこで、こっそり主治医にお願いして、主治医から介護保険の申請を勧めてもらう。「先生が言うなら仕方ない」と納得する親は多い。
・娘の言葉には耳を貸さないが、親にとっての息子の言葉には弱い親は多い。そこで、男兄弟がいる場合は、親への提案をまかせる。(本書61pより)

親の拒否に根負けして、子が介護離職などすれば、「自滅」のリスクは一気に高まる。サービスの活用は大前提の姿勢で臨もう。介護保険の申請は、地域包括支援センター等で無料代行するシステムがあるので、帰省が難しいときは依頼するなど、いろいろ手はあるものだ。

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最終更新:4/5(日) 13:03
サライ.jp

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