ここから本文です

「第2、第3の周東」はこの3人!今季注目の“韋駄天ドラフト候補生”を紹介

4/5(日) 17:59配信

THE DIGEST

 昨年のプレミア12では足でゲームの流れを引き寄せる周東佑京(福岡ソフトバンク)が大活躍し、各球団も足の速さの必要性を再確認した。今秋のドラフトでは”快速”に着目した「第2、第3の周東探し」も注目ポイントのひとつだ。ここでは大学リーグで活躍するスピード豊かな外野手トリオを取り上げてみた。

●五十幡亮汰(中央大)
172㎝67㎏、右投左打、埼玉県出身、佐野日大

 中学3年時に、陸上ジュニア五輪記録会で100m10秒79を出し、100mと200mで「あのサニブラウンに勝った男」として一躍注目されたアスリート。誰もが陸上界に進むと思っていたが、佐野日大高に進学。将来のプロ野球選手を夢見て高校野球に身を投じた。

 小学校から陸上と並行して野球も続け、投手とショート。高校から外野に転向し、足を活かした天性の打球判断に加え、広範囲の守りで、高校、大学でも1年春からレギュラーを獲得する。
 
 小柄だが遠投110mの強肩の持ち主。相手走者は、スコアリングポジションにいてもヒットで簡単に本塁突入できずに釘づけにされてしまう。

 打撃でも一番打者として積極的なバッテイングを見せる。大学では現在62試合で通算打率.261、出塁率は.299。昨秋は盗塁9個と健脚が冴え、スタンドを沸きに沸かせた。

 左打席から一塁到達までは3秒55。走塁技術を磨けば、盗塁成功率はもっともっと上がっていくだろう。元阪神タイガースの赤星憲広を彷彿とさせる。ドラフト上位指名候補は間違いないだろう。
 

●小川晃太朗(同志社大)
180㎝75㎏、右投右打、大阪府出身、龍谷大平安高

 打席から一塁到達までが3.9秒。1年春からベンチ入り。2年秋に3番で打率.333、盗塁4でセンターのレギュラーポジションを掴み、ベスト9にも選ばれた。3年春は1番で13試合48打数15安打の打率.313、盗塁8個で、2回目のベスト9入り。昨秋までの計58試合で、打率.270、出塁率.335、長打率.294。盗塁は16個。3年秋から1番に定着し、長打になりそうな打球に俊足を飛ばし好捕してしまう中堅手にまで成長した。

 昨年6月の侍ジャパン大学選考合宿に呼ばれ、50m5秒7、30m3秒67、二盗3秒27を記録。全てのタイムレースで他を抑えて1位という”韋駄天”ぶりを発揮して注目された。

 
●並木秀尊(獨協大)
170㎝70㎏、右投右打、埼玉県出身、市立川口高

 3人の中では、一番小柄。しかし上半身の筋肉は、見事なまでに鍛え上げられている。

 小学2年生から野球を始め、投手、捕手、三塁手を経験、現在は足を活かして外野で広い守備範囲を誇る1番打者の名センターだ。長打力もあり、打撃もいい。力があるので引っ張りが主だが、三遊間へのゴロはほとんどが内野安打となる。昨年は春秋とも打率.364と打撃面でも結果を残している。

 入学時は、父親と同じ教師の道を歩むつもりでいたが、昨秋四国の松山市で行われた侍ジャパン大学日本代表候補合宿に呼ばれ、考え方が変わった。50m走で5秒32を出し、ライバル五十幡より速い記録を出した。「今までは周りから速いとは言われていたが、自分自身どの程度の速さかがわかっていなかった。松山合宿の経験から、全国レベルにも追いつけるという自信になりました。教師よりプロを目指します」と方向転換を決意することになった。

 好きな選手はイチロー(元マリナーズ)と鈴木尚広(元巨人)で、目指す選手は荻野貴司(ロッテ)。俊足で同じタイプの外野手だからだという。

 彼ら3人がプロ野球入りすることによって、スピードによるスリリングさが加わり、ファンの楽しみも増すに違いない。

文●大友良行

【著者プロフィール】
おおとも・よしゆき/元大手新聞社の報道写真記者。事件事故取材の傍らメジャーリーグやサッカーW杯などの欧州サッカーを取材。現在は、全国の大学野球、春夏の甲子園をはじめとする高校野球、都市対抗を中心に社会人野球などを深く取材している。目標は、毎年ドラフト指名選手の85%以上を撮影収集すること。著書に「野球監督の仕事(共著・成美堂出版)」、「CMタイムの逆襲(東急エージェンシー)」などがある。
 

最終更新:4/5(日) 17:59
THE DIGEST

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事