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在宅勤務に切り替わる|編集部日記

4/5(日) 22:30配信

幻冬舎plus

竹村優子

3月30日
出社の準備をしていると、志村けんさんが亡くなったとのニュース。茫然とする。
全社的に自宅勤務へと切り替わる。いろいろ自宅で仕事をするための手配。
そんななか、phaさん文庫『どこでもいいからどこかへ行きたい』が重版に。今、ほんとにこの気持ち。どこでもいいからどこかへ行きたい。でもそれは先に楽しみにとっておこう。今は我慢。
はあちゅうさんの新刊『子供がずっと欲しかった 事実婚妻が体験した妊娠・出産のこと、全部。』校了。4月16日発売。
窪美澄さんの文庫『じっと手を見る』の見本ができる。デザインは、アルビレオさん。写真は、Ziqian Liuさん。解説と帯コメントは、朝井リョウさん。こちらは4月8日発売。なんだかいろんなことが駆け込み。


夜、小池都知事の会見を見る。夜の外出を控えることを強調。
明日からのためにたくさん荷物を持ち帰る。 

3月31日
ゲラや原稿を集中して読むために自宅で仕事をすることはときどきあるけれども、特定の目的なしに一日自宅仕事というのはあまりない経験。普段から自宅で仕事をすることの多い夫と、無理に食事の時間をあわせたりせず、それぞれの平日のペースで動こうと話し合う。とはいえ、お互い電話やオンラインでのミーティングをするわけではないので、別々の部屋で静かに仕事。集中できていいな。
夕方、打ち合わせで赤坂に出かける。電車も街もがらがら。当初は打ち合わせのあと食事をするつもりだったけれど、この状況だからやめようと話をしていたところに、予約していたお店から、店に誰もいないので来てくれませんか、と電話がかかってくる。行ってみると、本当に誰もいない。さくっと食べて、解散。
帰りの電車で、佐々部清監督が亡くなったことを知る。「ツレがうつになりまして。」の映画を撮っていただいた。原作者の細川貂々さんが映画用にたくさんイラストを描きおろしたり、貂々さんご夫妻の実話だということで映画に関連した取材、宣伝活動したりも多く、通常の映画化のときより、監督にもお会いする機会が多かった。ずっと忘れていた出来事がどんどん思い出されて、電車のなかで涙が止まらなくなる。

4月1日
佐々部監督の葬儀は、近親者の方のみで行われることなどの連絡を貂々さんに送りつつ、お互い、佐々部監督の思い出をやりとりする。佐々部監督の「チルソクの夏」も好きだった。
一日自宅で仕事。幻冬舎plusで今あらためて読んでもらう記事をふやそうと、過去記事からの再掲載をどんどんつくる。
夜、世帯ごとに2枚マスクを配布するという緊急ニュース。この国は、真面目にコロナ対策を考えていないのだと見捨てられたような不安感を覚える。

4月2日
午前中、自宅で仕事をしたあと、用事があり会社へ。いつもは副都心線に乗り換える明治神宮駅から歩く。会社は誰もいないかのかと思ったら、そんなこともなかった。
いつもはアルバイトさんにお願いするコピーや宅急便の発送を自分でやると手際が悪くて驚く。そんな面倒さはありつつも、会社でいろいろ人を話していると気持ちがなごむことを実感。

4月3日
自宅仕事のあと、16時ごろから会社へ。今日も明治神宮前駅から歩く。自宅から自転車にすればいいのかとちらりと思うけれど、今、そんなに積極的に会社に行くことを考えなくてもいいかととりけす。
事務処理的なこと。そして、ABC予想証明のニュースにあわせてたしか数学関連の過去記事あったなと思って探していると、ぴったりな記事を発見。〈京都大学・望月新一教授「ABC予想」論文が世界を驚かせたわけ〉とタイトル変えて再掲。それから、これからはじめたい連載の準備。今は、未来に予定があること、やりたいことがあることが希望のように思える。23時ごろ会社を出る。電車はひっそり。


■竹村優子
幻冬舎plus編集長と単行本、新書、文庫の編集に携わる。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『青天の霹靂』(劇団ひとり)、『職業としてのAV女優』(中村淳彦)、『快楽上等!』(上野千鶴子・湯山玲子)、『大本営発表』(辻田真佐憲)、『弱いつながり』(東浩紀)、『赤い口紅があればいい』(野宮真貴)、『じっと手を見る』(窪美澄)、『銀河で一番静かな革命』(マヒトゥ・ザ・ピーポー)、『しらふで生きる』(町田康)など多数。

最終更新:4/6(月) 1:05
幻冬舎plus

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