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新型コロナで「テキヤは商売あがったり」 暴力団業界を支える「洋上シャブ密輸」というシノギ

4/5(日) 17:00配信

文春オンライン

「若い衆が突然、何人もいなくなる」“分裂抗争”山口組組員が激減 暴力団業界で何が起きているのか? から続く

【画像】6代目山口組の司忍組長が目指す次の一手は?

「いま組織を支えているのはシャブ(覚醒剤)だ。シャブは重要なシノギだ」

 そう語るのは、6代目山口組系の2次団体で長年活動している古参幹部だ。

 バブル崩壊後、表経済が「失われた20年、30年」と低迷を続ける中、暴力団業界は暴力団対策法(1992年)と暴力団排除条例(2011年までに全国整備)などで規制が強化された。シノギ(資金獲得活動)が厳しくなり、 前編 で紹介したように離脱者が増え続けているが、それでも約2万8200人の暴力団関係者が活動を続けている。

 残された暴力団の組員たちが生き残りを賭けているのが、覚醒剤なのだ。

かつては“ご法度”だったシャブ

 全国の警察が押収する覚醒剤は急激に増えている。「シャブは重要なシノギ」との証言を裏付けるように、2010~2015年は年間300~400キロで推移していた覚醒剤の押収量は、2016年に約1500キロと急増、以後2018年まで毎年のように1000キロ以上の押収が続いている。そして、2019年の年間の押収量は2293キロと警察庁の統計で過去最多となった。

 これまで、暴力団業界の多くの組織では「シャブはご法度」とされていた。彼らに言わせれば「暴力団」という呼称は警察が勝手に押し付けた名称で、多くの組織は任侠団体を自認している。このため、社会を蝕んでいく覚醒剤に関与するのは「邪道なシノギ」であり、手を出さないことになっていたのだ。

 しかし、現状の覚醒剤の蔓延は、暴力団の介在なしには考えられないと、暴力団業界を長年ウォッチしているベテラン警察庁幹部は指摘する。

「海外からの覚醒剤の密輸入や国内での密売は、ほとんどは暴力団が関与しているとみられる。いまや暴力団業界の重要な収入源になっている覚醒剤を、業界に関係ない人間が大量に密輸したり、街で売買していたら、暴力団に即刻潰されるのは火を見るよりも明らかだ」

 覚醒剤は、ほぼ全量が海外から密輸されている。組織的に手荷物などに隠し入れて飛行機に乗り込み空港をすり抜ける方法のほか、近年流行のインバウンドに便乗し、国際宅配便で民泊先を届け先にする新手の密輸も発覚している。

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最終更新:4/5(日) 17:24
文春オンライン

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