ここから本文です

コロナの猛威はウインブルドンにも。 中止を決断させた「繊細な」芝問題

4/5(日) 22:30配信

webスポルティーバ

"ザ・チャンピオンシップス"。

 広く"ウインブルドン"として知られる大会の、それが正式名称である。

【写真】「美女アスリート」のスーパーボディ10連発

 国名やスポンサー名も必要としない。王座をかけて戦う大会の一般名詞である"Championships"に、唯一無二を意味する"The"の定冠詞。

 1868年に6人の紳士により、英国ロンドンの郊外に創設されたクラブで、記念すべき初のザ・チャンピオンシップスが開催されたのは1877年のこと。当時の参加者はクラブメンバーやその友人のみで、それも男子に限られた。

 そこから長い歴史を経て、大会規模は果てしなく拡大した。だが、それでも依然として大会は「オールドイングランドクラブ」によって運営され、ザ・チャンピオンシップスは"ローン・テニス(芝)"の伝統を遵守する唯一の4大大会として、威厳と矜持を堅持している。

 その伝統と格式のザ・チャンピオンシップスが、今年、中止されることになった。理由はもちろん、いまだ終息の目処の立たぬ新型コロナウイルスのためである。

同大会の中止は、戦後では初の75年ぶり。1877年以降、過去に中止となった例は、第一次世界大戦中の1915年から1918年、そして第二次世界大戦中の1940年から1945年にかけてである。

 新型コロナウイルスの世界的感染拡大は、テニス界にも多大な影響を及ぼしている。

 3月の時点で、すでに"第5のグランドスラム"と呼ばれるBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)と、それに続くマイアミ・オープンがキャンセルに。その後も次々と大会中止が発表され、ついには5月末開催の四大大会、フレンチオープンが9月への大会延期を発表した。

 そして英国時間の4月1日、ウインブルドンは緊急の役員会議を開き、今年の方針を話し合う。この時点ですでに無観客試合の可能性は排除され、現実的には中止か延期かが争点になったという。

 果たして彼らが出した結論は、中止。これにより同大会は、「最も早く、年内開催はないことを断言した四大大会」となった。

1/3ページ

最終更新:4/5(日) 22:30
webスポルティーバ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事