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【ヒットの法則193】E55 AMGとC55 AMG、55シリーズには2種類のパワーユニットがあった

4/6(月) 18:32配信

Webモーターマガジン

パワーが溢れ出てくるE55 AMG

2006年にAMG完全独自設計の「63シリーズ」が登場するまで、AMGの主力エンジンとなっていたのがメルセデスエンジンをベースとしたV型8気筒ユニット「55シリーズ」だった。「63シリーズ」のワールドデビューを機に、Motor Magazine誌ではこの「55シリーズ」ユニットに注目。「55シリーズ」にはスーパーチャージャー仕様と自然吸気仕様があったが、その違いも確認すべく、E55 AMGとC55 AMGを連れ出して興味深い試乗を行っている。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2006年6月号より)

【写真】E55 AMG/C55 AMGの詳細を見る(全11枚)

ドスンという重厚な音で閉まるドア。シートは腰掛けたときにあまり沈み込まずに身体を支え、ホールド感がよいことが走り出す前から感じられる。スピードメーターは320km/hまで刻まれ、このクルマのパフォーマンスをドライバーに予感させるには十分な演出がなされる。

ここまではショールームにあるAMGでも体験できるだろう。しかし、走らなくてもわかる差というのはAMGの大きな特徴でもある。

今回、E55 AMGを受け取って最初に乗ったのは夜だった。Dレンジに入れて普通に走ろうと思ったら、アクセルペダルの踏み始めから元気良く走ろうとし、いかにE55 AMGがパワフルかということを報せてくれた。実はこのときボクはこれが演出かと思い、もうちょっと穏やかにしてくれた方が乗りやすいのにと感じたのも事実。しかし、E55 AMGのアクセルペダルはその踏み込み量に比例したパワーを発揮する、ということをあとから理解させられた。

つまり、踏み始めからパワフルなのだが、踏み込んでいくとペダルの深さに比例してもっとパワフルになるということだ。ショールームの周辺をひと回りしたときにだけ凄いと感じさせるだけのギミックではない。ホンモノのパワフルさが溢れ出ていたのである。

空いた夜の道なら市街地でもこのパワーを使って楽しく走れるが、同乗者がいる場合には注意した方がいい。深くアクセルペダルを踏み込んだ瞬間から、もの凄い加速力を発揮するからだ。これはゼロ発進だけではなく、一度スピードを落として再加速するときにも起こる。加速の始まるときだけ穏やかにスムーズな加速に移っていっても、そのあとアクセルペダルを踏み込むと「乱暴な運転しないで!」と言われかねない。同乗者はジェットコースターに乗った気分を味わうことだろう。

E55 AMGはこの加速感がハイスピードまで続くから、アクセルペダルを踏んでいるドライバー自身が改めて凄いと感じる。これはスーパーチャージャーの威力だろう。しかも低回転域でもアクセルペダルの踏み込みに対し遅れがない。一度アクセルペダルを戻して再び踏み込んだときに素早く反応するから、ほとんどNAと同じ感覚だ。

E55 AMGをアウトバーンで乗ったら、きっとドイツ中どこへでも飛行機より早く目的地に着くことができるだろう。

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最終更新:4/6(月) 18:32
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