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新型コロナウイルス、欧州新車販売台数の鈍化が顕著になるのは3月以降か【JATO 2020年2月度速報】

4/6(月) 17:50配信

Auto Messe Web

販売台数、2015年以来最も少ない結果に

 自動車産業の世界的な調査会社「JATO Japan Limited」は、欧州自動車市場についての最新レポートを公開した。

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 下降が続く欧州の新車市場。JATO Dynamicsのデータによれば、当月の販売台数は106万3264台であり、2019年2月の114万3852台から約7%減少。これは、95万5113台を販売した2015年2月以来、最も少ない2月度であった。この結果は、前年同月比で7.6%減となった1月とも重なる。今年の最初の2か月間で累計219万4706台が販売されたが、すでに7.3%のマイナスを積み上げている。

 JATOのグローバルアナリストであるFelipe Munoz氏は「複合的な規制、認証を受けた車両が不足していること、経済にのしかかる重圧が増大していることを受けて、欧州での状況は急速に悪化している。これらの要因は、消費者への信頼感へ有害な影響を与えている」と述べた。

電動車のマーケットシェアは13%へ拡大

 マイナスとなった状況に反して、電動車はまたも傑出した結果を残した。販売台数は、2019年2月の7万5400台から13万5500台へと大幅増加。80%以上となった増加は、著しく少ない台数となったディーゼル車とガソリン車との引き換えによって生まれたもの。また、Munoz氏は「今年になってこれまでのところ、欧州で運営している自動車会社にとって、電動車は唯一の命綱だ。これは良い知らせと言えるだろう。なぜなら、業界の電動化計画が、とうとう消費者から肯定的な反応として返ってきたからだ」と付け加えている。

 さらに電動車の台数は、欧州の最大市場であるドイツ、フランスでは2倍以上。乗用車の中で電動車が占めるマーケットシェアは、ノルウェーが75%、スウェーデンで33%、フィンランドで31%、オランダで22%、ハンガリーで17%となっている。欧州主要5カ国の中では、フランスが先頭に立っており14%、イギリスが13%、ドイツが11%、スペインが10%、イタリアでは8.6%となった。

 現実的なガソリン車とディーゼル車の代替となっている電動車。そのため、SUVは競争の激しい環境の中でもがいている状況だ。当月のSUV販売台数は、前年同月比1.7%減となる41万5300台となり、年度累計でも昨年同期比1.4%減となる86万5500台。減少の理由は、ラージSUVが17%増と大きく成長しているのに対し、コンパクトSUVが3.7%減少しているためである。SUVの販売台数は減少しているが、市場全体が縮小しているため、マーケットシェアは拡大しているわけだ。

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最終更新:4/6(月) 17:50
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