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巣ごもり需要で米食品スーパーKrogerが好業績、株価13%上昇

4/6(月) 12:00配信

Forbes JAPAN

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、幅広い業種が大きな打撃を受けるなか、業績を拡大させているのが全米最大の食品スーパーの「クローガー(Kroger)」だ。同社はこの状況下で売上を伸ばし、株価を上昇させている。

今年第1四半期のダウ平均とS&P 500は、年初から20%以上の下落となり、ブラックマンデーが起きた1987年第4四半期以来の下げ幅を記録している。そのような状況下で、クローガーはごくまれな、株価を上昇させた企業の一社に数えられる。

クローガーの株価は年初から12.7%上昇し、一株32ドルで取引されている。JPモルガンのアナリスト、Ken Goldmanは「家庭内での食品需要の高まりを受け、食品スーパー企業の株価は、不釣り合いなほど大きな追い風を受けている」と述べた。

資産運用会社Guggenheim Securitiesのアナリストも「消費者の買いだめによる、クローガーの売上増は予測されていたが、その効果は当初の予想を上回った」と述べた。

クローガーが4月1日に開示した第1四半期のガイダンスで、3月の既存店舗売上は30%の急増となった。

ブルームバーグの報道によると、前四半期に289億ドルの売上を計上したクローガーは、次回の決算発表で394億ドル(約4.3兆円)の売上を計上する見通しという。アナリストらは今後もクローガーの株価上昇が継続すると見込んでいる。

投資家らもクローガー株の見通しに強気だ。ブルームバーグのデータで、22の投資家がクローガー株を「買い」または「ホールド」の評価にしている。「売り」評価は1件のみだ。

GuggenheimやTelsey Advisoryらは、今後のクローガーの目標株価をそれぞれ、37ドルと39ドルとしている。一方で、JPモルガンは現状の32ドル程度が適正水準であるとしている。

クローガーのCFOのGary Millerchipは、4月1日のアナウンスで「当社は力強い需要の拡大に直面しており、市場の不透明感が増すなかで、顧客満足度の改善に向けて新たな投資を行っていく」と述べた。

Telsey AdvisoryのFeldmanは、「感染拡大の影響で自宅内の食品需要は拡大し、食品スーパー分野の売上の伸びは継続する」と述べた。「クローガーの顧客重視の姿勢は、ロイヤルな顧客を増やし、来店回数を増加させる」と彼は続けた。

一方で、JPモルガンのKen Goldmanは、今後のクローガーの業績見通しについて慎重だ。彼によると、クローガーの処方薬ビジネスは米国の薬価改革によるダメージを受けるという。さらに、食品小売分野では競争の激化が続いている。

Sergei Klebnikov

最終更新:4/6(月) 12:00
Forbes JAPAN

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