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血糖値は基準値内でも「急激に上昇」なら命に関わる危険性も

4/7(火) 7:05配信

NEWS ポストセブン

 糖尿病の指標のひとつになっている血糖値。空腹時の値が110mg/dl未満なら正常とされる。高血糖の状態が続く糖尿病は、様々なリスクを伴う疾患だ。ナビタスクリニック理事長の久住英二医師がこう話す。

【図解】血糖値、2年前からの「緩い上昇」と「急な上昇」のリスク比較

「高血糖は動脈硬化を引き起こします。それにより、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞を発症したり、腎臓の機能の低下や足先への血流の悪化につながる。それゆえ、血糖をしっかりコントロールしなければならなくなる。

 肥満気味で糖尿病なら薬を服用して血糖値を下がりやすくしたり、食事制限が必要になったりします。痩せていて糖尿病の人は、そもそも膵臓のインスリン分泌能力が低いと考えられるので、インスリンを注射して不足を補います」

 たとえ基準値内の推移であっても、血糖値が年々「ゆるやかに上昇」していれば「糖尿病がじわじわ進んでいる状態と考えるべき」(久住医師)だという。

「基準値内にあるうちに対策を始めれば、極端な節制などをしなくてもすみます。とくに50歳を過ぎると、同じ生活をしていても筋肉が落ちて脂肪が増えるなどの変化が起きるようになる。糖代謝が落ちて糖尿病リスクが高まります。そのことを自覚し、“ゆるやかな上昇”も生活リズムを整えるきっかけにすべきでしょう」(久住医師)

 また、基準値内でも「急激に上昇」していたら、命に関わる危険性があるという。秋津医院院長の秋津壽男医師が警鐘を鳴らす。

「毎年80mg/dl程度だった人が、翌年の健診で100mg/dl以上の数値を示したら、糖尿病リスクの急激な上昇以外にも褐色細胞腫という副腎がんが生じている可能性があります。

 この疾患の特徴は、腰をひねったときなどに腫瘍で炎症を起こした副腎が刺激されてホルモンの異常分泌が起こり、高血糖や動悸、発汗などが現われるということ。しかし、これらの症状が出ていたとしても、がんの存在に気づけるケースはほとんどなく、運が悪ければ心不全や脳出血を起こし命が危険にさらされるまで見つけられないこともあります」

※週刊ポスト2020年4月17日号

最終更新:4/7(火) 7:40
NEWS ポストセブン

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