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新型コロナウイルスに感染しやすい人

4/7(火) 20:11配信

25ansオンライン

高齢者だけにとどまらず、免疫不全を抱えている人は特にリスクが高いと言われる新型コロナウィルス。では、なぜ特定の人たちがより危険にさらされるのでしょう。実際に免疫不全とはどのような状態なのでしょうか。モンタナ州立大学の微生物およびウイルス感染学研究者であるエマ・ラヴデイ博士が、私たちが知るべきすべてのことを説明。

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そもそも、コロナウイルスに最も「感染しやすい」人はどんな人なのか?

これまで、人間は新型コロナウイルスに直面したことがないため、それに対する免疫反応を構築した人は誰もいない。それは、基本的に誰もが同じくらいのリスクを抱えていることを意味するが、誰もが同じ程度の症状を発症したり、ウイルスに影響されるわけではない。つまり、免疫不全の人は、COVID-19に感染するリスク自体は高くないが、死亡など、重篤な症状を引き起こすリスクが高くなるということ。

簡単に言えば、免疫不全とは、免疫システムが弱くなることを意味するとラヴデイ博士は説明している。「免疫不全に陥ることは、あなたが効果的な免疫反応を持つ能力が低下していることを意味します」。つまり、免疫応答性があること、または身体が脅かされていると感じた時に身体を保護するための正常な免疫反応を持っていることの反意。免疫不全の人は、病気にかかる頻度が高くなり、病気が長期化しやすく、さまざまなタイプの感染症にかかりやすくなる。

世界保健機関(WHO)の研究によると、高血圧、糖尿病、心血管疾患、慢性呼吸器疾患、癌などの慢性疾患を持つ人々は、COVID-19に関連する重度の疾患にかかり、死に至るリスクが最も高くなるという。

死に至るリスクとは?

では、そのリスクとははどれほどのものなのか。中国で発生したコロナウイルス感染者1,590人を対象とした調査によれば、すでに慢性疾患を患っていた感染者は、人工呼吸器を装着したり、ひん死状態になるなど、「予後不良」になる割合が慢性疾患のない人の1.8倍だったという。2つの慢性疾患を抱えている人は、その数値が2.6倍にまで上がるそうだ。つまり、「予後不良」に陥るのが慢性疾患のない患者が4.5%であることに対し、少なくとも1つの慢性疾患を持つ患者では20%近くまで上がるということ。

また、クローン病やループス(全身エリテマトーデス)、乾癬、関節炎など、免疫系に影響を与える他の病気も、新型コロナウイルスで発生する症状の重症度に影響を与える可能性があるという。しかし、重篤な疾患を発症するリスクは、個々の免疫抑制の程度によって異なる場合があると、ラヴデイ博士は付け加えている。例えば、HIV/AIDSでは体内にある感染症と闘うT細胞の量が減ってしまうことで免疫システムは弱まるが、この状態の多くの人々は抗ウイルス薬を服用して免疫システムをある程度高めている。

一方で、ステロイドを摂取したり、免疫抑制療法(臓器移植や特定の自己免疫疾患の治療など)を行う人は、臓器が拒絶されないように免疫反応を低下させたり、病気につながる自己免疫反応を低下させることに効果的な薬を服用しているためリスクが高くなる。化学療法は免疫系の機能も低下させてしまうのだ。

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最終更新:4/7(火) 20:11
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